春に汲んだ水(5月12日)もそろそろ無くなりそうなので、家内も休みがとれる今日(8/13)の午前に二人で汲みに行くことにしていた。ちょうど3ヶ月水はもったことになる。
月遅れの盆にかかるので、帰省ついでに汲みに来る人がいるのではないかと、水販売機の前で並ぶことも覚悟で出かけた。
ここのところ、局所的に大雨は降っているのだが、上郡はさっぱり降らなくて、畑や庭にはずっとポンプで水をやらねばならなかった。
確かに千種川の水位は低いのだが、河川工事で川幅も広げられていることも影響している。
広く浅くなった上郡の鞍居川との合流付近で、鮎釣りの人が数人ほど釣りを楽しんでいたが、渓流釣りというのとは違う風景だった。
水田も前回は田植え風景だったのが、綺麗な緑の絨毯になっていた。
特産の大豆もしっかり育っている。
さすがに盆と言うことで、墓参りの家族を何組かみかけた。お年寄りと若い人や子どもも一緒になって、賑やかに墓に参るのは微笑ましい。
先日は兄弟夫婦や甥や姪とやはり赤穂にある祖父母の墓参りをしたのだが、暑さにまいっていた母親は出かけられなかった。
赤穂の高山墓地にある母方の墓は、階段がきつい。うちはまだましだが、駐車場から階段で高く上らねばならないところでは、高齢者は無理なのではないかと思った。
個人で墓の管理をするのも大変だし、村や市の共同墓地の管理も、高齢化にともなって大きな問題になりつつある。
途中で南光町のひまわり畑の傍を通った。年々規模が大きくなるように思う。
暑いのにも関わらず多くの家族連れが見に来ていた。
時期的なものか、暑さや水不足のせいなのか、咲いた花は皆下を向いている。
花はどれも同じ方向を向いているのだが、何となくうなだれているという感じである。
子どもが小さい頃連れて行ったが、幼かった娘などは一斉に自分の方に向いている花を怖がった。
花も昔に比べて背丈が低くてかわいらしくて、怖がるような花ではなくなっていた。
南光町の夏の風物詩として、無くてはならぬものになっている。
千種町に近づいてくると、空の様子も変わってきて、路面も濡れている。
どうも少し前に雨が降ったようだ。
道路端の気温計も27℃くらいに下がっている。
車の中の冷房は28℃にしてあるので、窓を開けた方が涼しいということになり、窓を開けた。
涼しい風が車内に入ってきて心地よい。
南光町や、千種町にはキャンプ場の施設も多いが、避暑に来るにはもってこいで、沢山の家族連れなどがテントを張って楽しんでいた。
以前から、夏場は千種に別荘でも持って過ごしたいというのが夢だが、ラジオ好きの家内は、千種はラジオが入りにくいので乗る気ではない。
今日も話をして、今はネットラジオもあるではないかと言ったが、乗ってこなかった。そもそも先立つものがない。
心配したこともなく、水汲み場は誰一人汲みに来ている人はない。
通りがかりの車がスピードを落として様子を見たりしているが、結局誰も来なかった。
盆と言うことなのか、不景気で水のお金も削っているのか分からないが、私たちには助かった。
水汲み場の近くの川は濁っていた。けっこう雨が降ったらしい。
道路端のお地蔵さんには、盆なので花が供えられていた。
残念ながら造花だったが、大きな楓の下で涼しげだった。
この楓は春は若葉、秋は紅葉として美しい。
今はお地蔵さんを日差しからしっかり守ってくれている。
行きも帰りも、道路端の空き家が気になった。
大きな家の屋根が落ちかかっているのもあった。
新しく立派な家が建っている一方で、古い家がどんどん空き家になっていくのが分かる。
夏場は涼しくて過ごしやすいとはいえ、通勤にも通学にも不便な田舎から出て行く人が多いことはよく分かる。
林業もやっていけず、スキーも最近は下火である。
観光も不景気には弱い。
ただ、これだけ酷暑が続くと、老人施設などは千種の涼しいところに造った方が良いと思った。
麓ではさっぱり雨が降らないのに、しっかり雨の降っている所なので、気候変動によってまた見なおされる時代が来るかも知れない。
水を汲み終えて、また上郡に戻ってくると、全く雨の気配もない。
千種にいる時は、水を汲んで車に積むのに苦じゃなかったが、水の容器を家に運び入れるのが、暑いので大変だった。
午後からはあまりに暑いので、相生の温水プールに泳ぎに行ったが、親子水泳のイベントもあって、大変な賑わいである。
涼しくて静かな千種と対照的な温水プールで、多くの人と一緒に泳げるのもまた楽しい。
時々マナーの悪い子どももいるが、真剣に練習しているおじさんやおばさんと泳げるのもいいものである。
上郡の寂しいプールとはひと味違う楽しみであった。
このブログを書いていると、やっと先ほど(23時半)から、雨が降り出した。
明日の盆踊りの櫓準備は気になるが、何よりも待ち遠しかった雨である。
やっと天気予報も当たってくれた。
我々は千種から雨も連れてきた。本当にありがたい雨である。
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