去年の夏休みは出雲博を見に行った。
今年はどこへ行く当てもなく、朝の十時前にドライブに出かけた。
用事で郵便局に寄った後で、どちらに行くのかと助手席の家内に聞くと、車が「出やすい方」というので、西向かった。
そこは今朝方(8/16)、自転車のトレーニングで走ったところだった。
とにかく西に行こうと言うことで、安室ダムの北側の山道を通って、八塔寺の入り口まで行った。
気がつけば、7月にドライブで通った国道374号線まで出てしまっていた。
津山はその時に行ったので、とりあえず北に向かって美作を目指した。
家内が美作国の建国1300年だというのを聞きかじっていたので、何かイベントがあるかとも思った。
私達は湯郷温泉が美作にあることを意識していなかったのだが、美作を目指したことでやっと結びついた。
残念ながら、イベントは無かったので、道の駅で昼ご飯の鯖寿司と、巻き寿司を買った。
どこか涼しいところを見つけて食べるつもりでいた。
ここまで来たら鳥取に行こうと言うことで、ひたすら北に向かって走った。
今まで聞いたことの無い「奈義」という町を目指した。
奈義は高原の盆地のような町だった。
そこからは上郡町民としては耳慣れた「智頭」を目指して山間の道(因幡街道)を走った。
途中でループ状の橋があるような急な坂道もあった。
景色が良いので、日陰でも見つけて食事を取ろうと思ったが、都合の良い場所は見つからなかった。
因美線の傍を通る道には、家並みも広がっていたが、屋根瓦の色が違うので異文化を感じる。
自分の住む播磨地方は淡路の瓦が多くて銀色だが、この地域は濃いい焦げ茶色である。
このあたりは確か、子どもが小さかった20年ほど前に一度来たはずだが、風景は覚えていない。
鳥取砂丘への案内看板を頼りに行ったのだが、どうも道を間違えて鳥取市街地に入ってしまった。
昼も一時を過ぎて腹が空いたので、結局車の中で運転しながら、巻き寿司や鯖寿司を食べたのだが、美味しいさを味わう余裕は無かった。
そのうち国道九号線に出て、砂丘とは反対の白兎海岸を目指した。
白兎海岸は以前子どもと来た時には立ち寄らなかったからだ。
一年ぶりの日本海は、少々波があり、水平線はかすんでいた。
暑い中、白兎海岸の道の駅に立ち寄って、白兎神社に参拝。
道の駅では高校野球がテレビでかかっていたが、西脇工業が残念ながらちょうど敗れたところだった。
帰りは運転を家内に代わって貰い、とりあえず駐車場から出やすかったので、西を目指してまずガソリンスタンドに寄った。
そこから、どうしようかと迷ったが、米子道は有料なので、安上げるために無料の鳥取自動車道で帰ることにしてUターンした。
来る時には気がつかなかった湖山池の南の道を通った。
この池は湖のように大きな池だった。
鳥取自動車道に乗ると、殆どトンネルを通って、景色もさほど見られなかった。
その代わり、1時間ちょっと佐用に着いてしまった。
佐用からは一般道なので、同じくらいの時間が上郡までかかったが、夕方の4時前に着いた。
こうしてみると、鳥取は近い。
無料道路なので、ガソリン代だけで行けることを考えれば、神戸に行くよりも安上がりである。
国道373号線は、中世の赤松一族が栄えた千種川沿線の道であるが、日本海と瀬戸内海を結ぶ新たな可能性を感じた。
確かに智頭急行はその先駆けではあるのだが、手軽に車に乗って日本海に行くには自動車道の方が便利である。
すごく遠く感じ疎遠だった、因幡国や出雲国が近くなった。
何より日本海に釣りに出かけたり、冬場の蟹を食べに行くのも便利そうだ。
渋滞の多い瀬戸内海沿岸よりも魅力を感じる。
旅情を感じたいなら、山間の一般道を通り、手軽に行きたいなら自動車道が良いだろう。
課題は鳥取道に結ぶ、播磨道を早急に延長して作ることだろう。
できれば無料化にして欲しい。
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