この五月の四連休は、ほとんど農作業に明け暮れた。
毎年、夏物の野菜の植え付けに追われるのだが、それでも一日くらいはレジャーを行った。
四月に家内が入院したこともあって、農作業が手つかずにいたので、そのつけがこの連休にまわった。
去年までは家内と二人で作業が出来たが、今年はほぼ一人でしなくてはならない。
そうなると、一人でもやれるように工夫をする。
例えばマルチを使うのは以前は控えていたが、活用せねばならなくなる。
一人で設置する時も、うまく土をかけながら作業して、以前よりも手際よく出来るようになった。
ジョギングで鍛えているせいか、農作業そのものもそう苦痛ではなくなった。
出かける予定が無いと、時間の余裕が出来て、今までしていなかったことも出来た。
例えば、今年からニンニクの芽を摘んで食べ始めた。
畑の横に生えている、蕗を摘んできた。
今日は山に登って、馬酔木を採るついでに、ワラビも採ってきた。
当然一日中農作業というのではなくて、買い物にも出かける。
それも遠くには出かけられないので、姫路とか備前とかである。
初日は千種まで水くみに行った。
それらは、普段の週末にもやっていることで、四連休ならではのことは無い。
取り立てて何も無かった連休だが、ふと振り返ると気持ちが変わっている。
年度末から年度始めと慌ただしく、仕事や雑用に追われて考える余裕など無かった。
この連休も、夜になると疲れて眠ってしまうことの方が多かった。
最終日の午後はさすがに、虚しく感じることもあったが、こうして夜になると、不思議とすがすがしい。
間延びした連休の時間のおかげで、気持ちの余裕が出来たのかもしれない。
子供の頃は夜に、体が成長した。
女性は夜にお肌が作られるという。
運動や、勉強も夜の過ごし方が大切である。
それと同じように、忙しく過ごす毎日に必要なのはこういう休日だと思う。
本当は旅行にでも出かけて、大きく気分転換できれば良いのだろう。
得てして、休みにはクラブの練習とか、受験勉強とか普段以上に求められることもある。
近年は宿題などを出すように、保護者から求められたりもする。
確かに夏休みなどの長い休日もあるのだが、五月のこの連休はそれとは大きく違う。
年度替わりや、季節などの環境の変化に、対応するための調整期間となる。
だから、ゆっくりと過ごせる時間も必要に思える。
気持ちの余裕が出来たところで、これからどう仕事や、勉強や運動をしようかと考えることが出来る。
私にとっても、もやもやしていた思考が、不思議と何となく晴れた良い休みとなった。
0 件のコメント:
コメントを投稿