ページ

2014年5月7日水曜日

思考は休みに作られる

この五月の四連休は、ほとんど農作業に明け暮れた。
毎年、夏物の野菜の植え付けに追われるのだが、それでも一日くらいはレジャーを行った。
四月に家内が入院したこともあって、農作業が手つかずにいたので、そのつけがこの連休にまわった。
去年までは家内と二人で作業が出来たが、今年はほぼ一人でしなくてはならない。
そうなると、一人でもやれるように工夫をする。
例えばマルチを使うのは以前は控えていたが、活用せねばならなくなる。
一人で設置する時も、うまく土をかけながら作業して、以前よりも手際よく出来るようになった。
ジョギングで鍛えているせいか、農作業そのものもそう苦痛ではなくなった。

出かける予定が無いと、時間の余裕が出来て、今までしていなかったことも出来た。
例えば、今年からニンニクの芽を摘んで食べ始めた。
畑の横に生えている、蕗を摘んできた。
今日は山に登って、馬酔木を採るついでに、ワラビも採ってきた。
当然一日中農作業というのではなくて、買い物にも出かける。
それも遠くには出かけられないので、姫路とか備前とかである。
初日は千種まで水くみに行った。
それらは、普段の週末にもやっていることで、四連休ならではのことは無い。

取り立てて何も無かった連休だが、ふと振り返ると気持ちが変わっている。
年度末から年度始めと慌ただしく、仕事や雑用に追われて考える余裕など無かった。
この連休も、夜になると疲れて眠ってしまうことの方が多かった。
最終日の午後はさすがに、虚しく感じることもあったが、こうして夜になると、不思議とすがすがしい。
間延びした連休の時間のおかげで、気持ちの余裕が出来たのかもしれない。

子供の頃は夜に、体が成長した。
女性は夜にお肌が作られるという。
運動や、勉強も夜の過ごし方が大切である。
それと同じように、忙しく過ごす毎日に必要なのはこういう休日だと思う。
本当は旅行にでも出かけて、大きく気分転換できれば良いのだろう。
得てして、休みにはクラブの練習とか、受験勉強とか普段以上に求められることもある。
近年は宿題などを出すように、保護者から求められたりもする。
確かに夏休みなどの長い休日もあるのだが、五月のこの連休はそれとは大きく違う。
年度替わりや、季節などの環境の変化に、対応するための調整期間となる。
だから、ゆっくりと過ごせる時間も必要に思える。
気持ちの余裕が出来たところで、これからどう仕事や、勉強や運動をしようかと考えることが出来る。
私にとっても、もやもやしていた思考が、不思議と何となく晴れた良い休みとなった。



0 件のコメント:

コメントを投稿