私の母は一人暮らしだが心臓が悪くて、毎月定期的に病院に通っている。
病院は母の住む赤穂の市民病院で、赤穂に住む弟と交代しながら付き添っている。
母は介護認定も受けており、週に三回のデイサービスと週一回の訪問介護を受けている。
少しは歩けるようになったが、歩くのも困難で、病院では車椅子を借りている。
そして、耳も遠くなっており、医師の言うことが聞き取れないのと、理解が難しいので付き添いが必要である。
今日(7/2)は、月に一度の定期的な通院だったが、途中で調子悪くなり、2度通院した。
その時も私と弟で対応した。
つまり、この二週間ほどで三度も病院に行ったことになる。
今日は上郡の自宅を8時に出て、母を迎えに行って、病院には9時前に受付を済ませた。
それから、心臓の関連の検査と、泌尿器科の検査を行って順番を待った。
泌尿器科の方は10時過ぎには、診察をしてもらえたが、循環器の方は時間通りには行かなかった。
というのも、急患の対応があったと言うことで、表示には75分遅れと書いてあった。
泌尿器科も、検査が必要と言うことで、その後検査に時間がかかったり、医師との面談もあった。
循環器の診察をしてもらえたのは、12時を過ぎており、その後、泌尿器科と再び診察があって、全て終わったのは13時半を過ぎていた。
それから、支払いを済ませ、薬局へ行き、処方された薬の仕上がりが30分後というので、母を自宅に送った。
しばらくして、薬を取りに行き母に渡し、自分の自宅に戻ったのは、15時前だった。
つまり、私は7時間ほど、母の通院に付き合ったわけになる。
途中、食事も摂ることなく、自動販売機のコーヒーを飲んだだけだった。
ただ、私はこの時間をボーと過ごしていたわけではない。
母の通院の付き添いにしても、自分の通院にしてもパソコンと文庫本は必ず持って行っている。
今回読んだのは、考古学に関する専門書であった。
パソコンで文献をOCRを使って読むと、データーを残すことが出来るので気楽なのである。
たいていは二度読んで必要な資料を作るので、最初に読む時は気軽に読んでいる。
読んでいる文庫本も対談集で分かりやすい内容のものである。
時間がかかりそうな時は、パソコンを取り出し、そうでない時は文庫本である。
今回は恐ろしく長い時間を待合所で過ごすことになったが、読書をしていたのでそれほど苦痛ではなかった。
一番苦痛だったのは、待たされた母本人だっただろうと思う。
病院に行くことが却って、体に負担を強いることになってしまった。
それにしても、病院には高齢者が多い。
多くは同じ高齢者が付き添っているが、中高年の女性の付き添いも多い。
私のような年齢の男性の付き添いは滅多にいない。
本来なら、仕事が忙しくて付き添いの出来ない年齢である。
今回、付き添いが出来たのも、定期考査中で休みが取れたからである。
やはり、気になったのは、一人では通院が無理そうな人もいたことである。
おそらく、それでも一人で通院できる人はましで、できずに我慢している人もいると思う。
数ヶ月前に亡くなった近所の人は、民生委員の人に付き添ってもらっていたが、手遅れになった。
逆に裕福そうな人は、あまり病院の待合室で見かけることは無い。
裕福な人は健康な人が多いのか、特別な扱いで通院しているのか分からない。
実は私も一度だけ、友達の医師に特別扱いで、待たずに私立の総合病院で診てもらったことがある。
裕福な人は特別な扱いで私立病院で診てもらっているのかも知れない。
裕福でない私は、病院を図書室として活用するほかはない。
図書室と違って賑やかで、感染のリスクはあるが、空調は図書質並みである。
そして、少しは親孝行もできいている。
実は、私は幼い頃は身体が弱くて、母親には通院でずいぶんと苦労をかけていた。
そのお返しが出来ていることになる。
弟も色々苦労をかけた母親への恩返しで付き添いをしていると思う。
私は読書と親孝行ができる場として、この7時間を悪く思うのはよそうと思っている。
そうでないと、次の通院が思いやられる・・・
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