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2020年1月26日日曜日

雪の無い千種の山

25日の土曜日に千種に水を汲みに行った。
この暖冬だから、雪は無いだろうとふんだのだ。
ここ数日暖かい日が続いたので、路面の心配も要らないと思った。
何年も千種に水を汲みに行っているが、1月に汲みに行くのは初めてである。
冬場に貯めておいた水が無くなると、水道水を汲み置きしたり、龍野の山で汲んだこともあった。
以前は、スキーシーズンにはスキーの板を積んだ車によくであったが、今回は全く出会わない。
川の水も少なく、河川工事でもしているせいか、濁っている。

千種の町に近づいて、山を眺めても、全く雪の気配さえ無い。
以前は道路端に残雪が残っていたり、溝の目印の赤白の棒が立っていたが、それさえない。
水汲み場も、誰一人やってくる人も無く、暖冬と言いながら、やはり風は冷たく、家内は足を踏みならしながら、100円玉を投入していた。
なんと言っても、上郡よりは3℃以上気温は低いので、じっとホースで水を入れる作業は手がかじかんで寒い。

そういえば、以前勤めていた特別支援学校(当時は養護学校)では、千種に雪遊びに出かけていた。
ある年は雪が無くて、担当者が自分の責任のように、職員に侘びていたのを思い出す。
かれこれ、30年ほど前のことだから、30年前も暖冬に悩まされていたのだと思う。
当時は、まだ地球の温暖化がそんなに問題となっていなかった頃である。
聞くところによると、その特別支援学校は雪遊びはもうやっていないという。
経費節減のために、行事を減らしたのだという。
滅多に行けない雪山で児童生徒が楽しんでいた様子を憶えているだけに、少し残念だとも思える。
ただ、雪遊びは教師も相当体力を使うので、今やれと言われれば、それなりに覚悟はいると思う。
その点では、普通校のスキー中心の修学旅行は楽だった。

私は自分の子どもと雪遊びをしに千種に来たくらいで、プライベートではあまりスキーの経験はない。
冬場に楽しめるものは限られているので、また盛んになれば良いと思う。
行く道すがら、ある小学校がこの3月で閉校になるという案内板を見かけた。
雪が無いことは、千種の経済の打撃にもなるだろう。
千種のJAのスーパーマーケットも、大分前から閉じられたままだ。
どんどん、寂れていく様子を見ているのは忍びない。
ただ、私はそんなに遠くない未来に深刻な食糧不足が訪れると思っている。
きっと、その時に我々の地方が見直されると信じている。
それまで、どう持ちこたえるかが課題だけれど・・・


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