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2024年7月16日火曜日

欲しくなくなる感謝状や賞状

 私は兵庫県教員として永年勤務したということで、当時の井戸知事から感謝状を頂いた。

本当は、自分でもらいに行かねばならなかったのだが、県庁までもらいに行くのが面倒くさく思って行くのを断ったら、わざわざ事務長がもらってきてくれた。

25年勤務の時は、同期の先生が預かってきてくれたので、同じようなものだと思っていたので恐縮した。

しばらくは、それ以前にもらった教育委員会からの25年勤務の表彰状は床の間において、感謝状は書斎の本棚の上に載せて置いた。

数年前から、こういうものはこれから先もらうことも無いと思って、座敷の鴨居に教育委員会の表彰状と一緒に飾ってある。

私の知り合いの研究者は博士の大きな学位証を実家の座敷に飾ってあったが、本当はそちらをもらって飾りたかった。

修士の学位証では飾るほどでもないので、大事にしまっておいたが、早期退職後の臨時講師に採用された時に学歴証明に役に立った。

これから先は使うこともないようだから、感謝状と並べて飾っても良いかもしれない。

感謝状と違って、給料計算に役立ってくれたし、母校で出された修士の総数も兵庫県知事の感謝状ほど多くないはずで、修士しかもってない研究者も少なくないはずだ。

そして、博士課程進学に結びつかなかった論文タイトルが書いてあり、見ると心が疼くので却って戒めとして良いかもしれない。


このところ、兵庫県知事がマスコミを賑わしている。

今年で、3年目だそうだから、2年前から多くの永年勤めた退職教員は、この知事の名前で感謝状をもらっているはずだ。

この先、知事を続けるということになれば、来年もこの知事の名前の感謝状が渡される。

これまでもらっている人は、今の知事の名前の入った感謝状を私のように飾っているのだろうか?

同じ県の職員を自殺にまで追い込んだ知事の名前入りの感謝状を飾りたいと思うだろうか?

そして、これから退職する県職員・教員はこの知事から感謝状をもらいたいと思うのだろうか?

これは、県職員だけでなく、知事の名前の入った賞状を受け取る県民みんなの問題でもある。


ところで、小池東京都知事も公職選挙法違反で訴えられていて、失職する可能性があるらしいが、前回の桝添氏も、前々回の猪瀬氏も一期で途中辞任している。

小池さんは今回で3期目だが、同じように辞任どころか失職する可能性も出ている。

兵庫県出身だということで、親しみを感じていた。

ただ、関学を中退した後に、カイロ大学に留学して学士を得たことの真偽が問題となっている。

「学歴なんか、関係ないわ、高卒でも立派に職務を全うしているのよ」と開き直って欲しいところだ。

権力を失って、学歴詐称が明るみになってしまったらどうするのだろう。

そもそもこういう歴代の知事を仰ぐ都民は、都知事の名前入りの感謝状や賞状をありがたいと思っていたのだろうか?

感謝状や賞状に名前を刻む人は、権力だけでなく、名誉も大切にして欲しいと、どちらにも縁の無い私は思う。

ただ、あまり名前の知られていない知事よりも、全国的に知られている知事の名入りの感謝状や賞状もののほうが、話題になるし目立つかもしれない・・・・・





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