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2012年11月18日日曜日

原木栽培椎茸の収穫

原木椎茸は2年前の冬に始めた。
量販店で売っているコナラの木と椎茸の種菌を用いて5本ほど庭に置いた。
この春に初めて椎茸がなり、その美味しさに驚いた。
最近では手頃に買える椎茸は菌床栽培の物で、香りも味も食感も原木栽培の物とは大違いである。
といっても、これまで菌床栽培の椎茸を当たり前に食べていたので、原木栽培の椎茸を食べるまでは分からなかった。
以前から近所の人は竹林などを利用して椎茸を栽培しているのは知っていた。
村の人は山の木を自分で伐ったり、知り合いからもらったりして、原木を買うことはないようだ。
私はチェーンソーをまだ持っていないので、木を伐ることは大ごとになる。
上手く行くかどうか自信は無かったのだが、春先にできて自信をつけた。

この夏は猛暑でしかも雨が降らなかったので、ひょっとして秋には出ないのではないかと心配していた。
涼しくなっても、いっこうに出る気配はなくて、半ば諦めていたのだが、朝方の温度が3℃くらいになるこの時期に出てきた。
そう言えば、春先に出たときも気温が低いのに出てきたので狂って出たのかと思った。
普通は夏を2回経なくては出ないというのに、1回だけで出てくれた。
そしてこの秋は2回の夏を経て本格的に出始めた。

実は自信がないのに、本やネットで調べて栽培し始めたのは、今の学校の冬場の作業で椎茸の菌打ちをやることになったからである。
学校の方では、業者から委託されて、量販店とはやり方の違い、発泡スチロールのふた付きの物や、ペースト状の種菌を注入するやり方だった。
農作業があまりない時に、障害の重い生徒でも作業ができたので助かった。
原木に穴を開けて出た沢山のおが屑は、持って帰って燻製のチップに利用した。
しかし、これは業者の人に遠くから運んでもらわねばならず、春先は農園を優先させた関係で仕上げることができなかった。
この冬の作業としては、この業者の委託は止めることにした。
かわりに、自分自身が栽培することができるようになったので、私が委託することもできるようになった。

この椎茸栽培は菌を打ってからの管理が一番気を遣うところであり、日陰の風通しの良いところで、乾燥させないようにする。
ある程度日数が経ったら、今度は少し陽の当たる風通しの良いところに置く。
大事なのは雨がかからなくてはならないと言うことである。
きちっと水分管理ができる人なら、屋根付きでも良いだろうが、放っておくならそういう場所を選んだ方が良い。
幸いというべきか、あいにくと言うべきか、私の庭は前に家が建っているせいもあって、日陰に不自由しない。
しかも、東側は生け垣にしているので、夏場でも涼しいのが幸いしたようだ。

原木栽培の椎茸は結構高い値段で販売されており、それを味噌汁に入れたり、焼いて醤油で食べられるのは贅沢なことである。
少しはお裾分けはできるのだが、まだまだ数は足りない。
他の農作物よりも喜ばれそうなので、今年の冬にはもう少し数を増やそうと思っている。
いずれはチェーンソーを買って自分で原木を伐ることも考えている。
量販店の原木は600円ほどして高いのだが、業者から安く分けてもらう手もある。
他の農作物とは違って、先行投資の意味合いの強い作物だが、贅沢な気分にさせてくれる魅力のある作物だ。






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