ページ

2014年12月6日土曜日

3年最後の期末テスト

3年生2学期末テストの採点を、今日、しおわった。
この生徒たちの答案を見るのも最後かなと思うと、今までとは違う思いになった。
今までは、「できてる」とか「サボってる」とか結果のみを見ることが多かった。
それが、今回は「この生徒は生徒なりに頑張ったな」と感じるものが多かった。
というのも、私が担当しているあるクラスは、試験担当のクラスの中で平均が一番悪かったので、「せめてゲボ脱出」と唱えていた。
答案を見ながら、ゲボでも良いかと思った。
それなりに努力の跡が見られたからである。

以前勤めていた学校では、採点業務を速くするためにマークシートを用いた。
試験を作るのは大変だが、採点は30分もかからなかった。
その頃、ある先生がマークシートを用いないというので、理由を尋ねた。
それは「試験は生徒との対話だから」ということだった。
その頃は、仕事に追われていたので、何となく聞き流していた。
歳も経たせいか余裕も出て、今回は採点も確かに生徒との対話だと思えた。
特に、記号では無くて用語を書いてもらうと、その字に気持ちが表れている。
そう考えると、センター試験などは、生身の人間を相手にしている試験では無いように思える。
そして、そのセンター対応と称して、マークに頼った自分も生徒との対話を重視していなかったと反省せざるを得ない。
本当はレポートなどの文章や、授業中の発表などで対話できる機会があった方が良かったのだろう。
卒業すればレポートや論文などの文章が中心になるからだ。

そう言えば、昨年見ていた学級日誌の文章は、とても貧弱だったことを思い出した。
ツイッター程度の単文しか書けない生徒が多かった。
そのことを考えれば、テストは単語としてはすごい文字数だと思う。
その中にせめて、生徒の思いを読み取らねばならないと思った。


0 件のコメント:

コメントを投稿