うちの愚犬クロは大根が大好きである。
裏の畑には大根が沢山植えてあるのだが、間引きをちゃんとしていない関係で小さいのも多い。
その小さいのを選んで、葉っぱごとあげる。
縁台で日向ぼっこをしているクロは、そのもらった大根を無精にも寝そべったままで食べたりする。
最初は葉っぱの根元から食べ始め、しっぽは残したりするが、最終的にはしっぽも葉っぱも食べてしまう。
よほど大根が好きなのか、庭に大根を干した時には、干してあるフェンス越しに盗ろうとしていた。
当然届く様な高さには干してはいない。
大根は比較的簡単にできる作物だが、植え時を間違えると虫にやられたり、大きくならなかったりする。
本当は小まめに間引いてやらねばならないのだが、面倒くさくて結局小さいのが出来たりする。
有機肥料を使っているので、たいていの大根は馬鹿でかくならなくて、ほどよい大きさで味も良いと思っている。
赤穂で一人暮らしをしている母親に持っていって上げると喜ばれる。
この正月に神奈川県の葉山に住んでいる弟夫婦が、土産に三浦大根を持ってきてくれた。
自分のところは大根は売るほどあるので、末の弟に回した。
もらった母親に聞くと、確かに立派な大根だったが、最後は持て余して腐らせてしまったそうだ。
一人暮らしの母親には小ぶりの大根の方が使いやすいようだ。
干した大根は今年は試しに、10kgほど酒粕でつけてみた。
先週つけたばかりなのだが、階段下の納戸においておいたら、臭いがし出した。
水の上がった漬け物樽は、北側の軒下に置き直している。
もう一週間待って、食べようと思っている。
それ以外の余った干した大根は、試しに家内がそのまま漬け物にしてくれたが結構いける。
味付けは昆布茶だけだそうだ。
簡易漬け物の元を使えば、少し小さくせねばならないが売っているタクワンと遜色は無い。
タクワンの様に長くは保存できないけれど、干した大根を上手く活用するのも手だと思った。
以前は切り干し大根などを多く作ったりしたが、かびさせてしまうことが多かった。
保存用の大きな冷蔵庫が無い家の様なところでは、この方が上手な大根の食べ方かも知れない。
実は干からびるくらい干した大根もクロは食べる。
干す時に使った葉っぱも、クロにやると持て余しながらも食べていた。
まったく田舎暮らしに適した経済的な犬である。
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