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2018年4月22日日曜日

思い出した新一年生のオリエンテーション

私は社会教育施設で、新入生のオリエンテーション(研修)に立ち会う機会が多い。
そこで思い出したのは、自分が淳心中学部の一年生の時に受けたオリエンテーションだ。
たぶん、それは入学式前の春休みに行われた。
場所は姫路仁豊野のカトリック淳心の家だった。
後に一時はベトナム難民定住支援施設である姫路定住促進センターを開設されたところである。
オリエンテーションは高校3年生の先輩が中心に行ってくれていた。
当時は、学生運動が盛んなころで、おそらく学生自治の一環として行われていた。
オリエンテーションは、生徒中心に行われ、教師は付き添いのみが数人いたように思う。

そこで、先輩から教わったことは殆ど忘れたが、記憶に残っているのは、その施設は神父さんが日本語の勉強をしたということ。
嘘か誠か分からないが、亡くなった神父さんの幽霊が出るということ。
そして、先輩が踊りながら歌ってくれた、「鬼のパンツ」である。

鬼のパンツは良いパンツ 強いぞ 強いぞ

5年はいても 破れない 強いぞ 強いぞ

という、あの有名な「鬼のパンツ」の歌である。

他にも、学生運動や学生自治のことも教わったと思うが、殆ど思えていない。
因みに、その年の学園祭「淳心祭」には、「淳心解体」と窓から垂れ幕が下ろされ。
教室にはベトナム戦争を考える展示や討論もなされていた。
そして、東大から来たという全学連の卒業生がシュプレヒコールをあげていたように記憶する。
今では考えられない学校の生徒自治は、受験戦争の中で消滅していった。
生徒自治でなされたオリエンテーションを受けた新入生は、その後見事に受験戦士に変身していったのも皮肉である。
名誉ある受験戦士になれなかった私は、「鬼のパンツ」を今も口ずさんでいるのだが・・・

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