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2018年4月17日火曜日

ブラタモリの誘致

私は毎回放送されるブラタモリを楽しみにしている。
日本各地の名所を、地質を中心にして面白く紹介してくれているからだ。
地質そのものだけでなく、それと関連する動植物も多く登場する。
そして、そこに培われた人々の生活の営みがよく分かる。
単なる名所案内に留まらない、奥深い歴史の解説でもある。
私は残念ながら、地質学には疎い。
最近では、赤穂が「恐竜時代のカルデラの中にできた町だったことが判明」http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160808/pr20160808.html
というニュースで、国内最大級の第四紀カルデラである阿蘇カルデラや姶良カルデラに匹敵と知って驚いた。
何となく、眺めていた風景がそういう地質学的な意味を持っていたとは感慨深い。
播州赤穂の塩の歴史や、相生の造船の歴史がそれと関連していれば、ブラタモリの番組の格好の材料となるだろう。
ひょっとして、その外縁部にあたる上郡も、赤松氏の歴史と関連できたら急浮上である。
風光明媚なこの地域の風景を、地質学的に意味づけていけば、観光客により魅力をアピールできると思う。

以前、赤穂民俗研究会で活動している時に、「赤穂には赤穂義士しかないのか」と嘆く人がいた。
当の本人も、ボランティアで赤穂城の案内もしていたのだが・・・
赤穂義士、忠臣蔵は確かに、日本中で通用するが、赤穂の歴史の一面に過ぎない。
赤穂は古代においては、吉備と播磨の境界にもなったところだし、塩の歴史も古い。
ただ、姫路の姫路城のように、訪れる人を異次元に導くようなスポットは残念ながらなかった。
赤穂海浜公園は、親子が楽しめる落ち着いた公園だと思うが、赤穂城からも赤穂御崎からも離れている。
そして、もったいないのは、近隣の相生、上郡、室津、日生などと連携した地域全体のアピールが足りないと思う。
このカルデラは周辺の地域全体を巻き込んで、恐竜カルデラ異次元地帯を形成できるんじゃないだろうか。
赤穂が今までの住みたい魅力ある町に加えて、訪れたい魅力ある町が加味されば、この地域全体が活性化できると思うのだが・・・
(神戸新聞NEXT 2016/8/8)








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