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2018年12月24日月曜日

手紙

先日、卒業した教え子から手紙が来た。
大学卒業記念の書道展の案内だった。
赤穂高校の全日制で担任した生徒は、現役で大学に入学した場合は、来春卒業である。
今の私にとって、担任した最後の生徒ということになる。
手紙にはクラスが楽しかったことや、私が再び教壇に戻ったことを喜んでくれていることも、書き添えてくれていた。
わざわざ手紙にしたためて、言葉を送ってくれるのは本当に嬉しい。

今のようにメールでやりとりが、普通に行われる前は、手紙を良く書いていた。
おかしなもので、隣の町に住んでいた家内とは、結婚前にもほとんど手紙を書いていない。
会おうと思えばすぐに会えるし、電話でことは済んでいたのである。
やはり、手紙のやりとりをしていたのは、すぐには会えない人とであった。
学生の頃は、遠くの彼女から来る手紙を待ちわびていた。
郵便屋さんのバイクの音がするたびに、心ときめいたものである。
そして、手紙には普段言葉では表せない気持ちが込められていたし、自分も心込めて書いた。
メールも確かにその代用はできる。
しかし、じかに文字を書くことで、文字そのものに気持ちが込められていた。
私は、字が下手で、文字を書くことにコンプレックスがあるので、最近はパソコンで書いて印刷して手紙やはがきを送っている。
心を込めるには、直接文字を書いた方が良いに決まっているのだが・・・

先日勤務先の学校で、1年の担任の先生が、中学校で世話になった先生に手紙を書かせていた。
受け取った先生も嬉しかったようで、機会を見つけて学校を訪問してくれた先生もいた。
手紙には人の心を動かす力がある。
文章を書くのが苦手な生徒であればこそ、なおさらその思いが通じたのである。
去年は喪中の関係で、年賀状は書けなかった。
今年は、手紙ほどの思いは込められないが、せめて年賀状はしっかり出したいと思っている。
なんと言っても還暦を迎えるのだから・・・






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