1988年(昭和63)の2月11日に私は家内と結婚した。
だから今年で31年目の夫婦生活となる。
去年は30年目の節目の年だったが、早期退職後新しい仕事に慣れるのに必死で、結婚記念日どころの話では無かった。
今年は、また教壇に戻って、仕事も慣れてきたので、結婚生活を振り返る余裕も出てきた。
結婚してからの年数は、子供の年齢とも関わり、息子は今年で30歳になる。
自分は30歳に子供を授かったのだが、息子は結婚さえしていない。
2歳年下の娘も結婚する気配も無い。
今の職場では若い人が多く、独身の人や、結婚していても単身赴任の人がいる。
子持ちの若い人には、家庭を大事にして欲しいことはいつも伝えている。
定時制高校の仕事は、土日のクラブ指導が無いので、休日を子供と一緒に過ごせる。
全日制の高校では、クラブ指導や模擬試験などで、休日は家にいることが少なくなるからだ。
子育て中心の夫婦生活は20年ほどで終わり、夫婦だけで過ごす時間が多くなった。
自分の親との関わりは60年になるが、一緒に生活していたのは高々19年間である。
もうとっくに親子関係より長い付き合いを夫婦として続けている。
同じ夫婦でも、最近は単身赴任などで一緒に暮らしていない場合もあって、3番目の弟は8年も単身赴任をしている。
京都に自宅があって、名古屋だったり、東京だったりしたが、東京の場合は月に何度も帰って来られなかったようだ。
また、末の弟は、地元で暮らしているが、夫婦で仕事していて必ずしも休日が合わないので、夫婦一緒で出かけたりする機会も少ないという。
すぐ下の弟は、子供が無いので、恋人同士をずっと続けている感じで、休日も二人で買い物に出かけるのが楽しみだという。
同じ兄弟でも夫婦の様子は様々である。
そういう夫婦も退職を機会に一緒に過ごす時間が増えていくと思う。
近所でも、毎朝夫婦で散歩をしている高齢の夫婦がいて、仲睦まじく感じる。
高齢者の多いこの田舎では、買い物や通院で高齢夫婦の姿をよく見かける。
それが相方を亡くして、一人で散歩したり、買い物をしているのを見かけると寂しく思えたりする。
私は、自分の方が先に逝くと思っているのだが、必ずしもそうはいかないかも知れない。
妻に先立たれて、直ぐに亡くなってしまう夫の話は良く聞く。
夫婦それぞれ、相手に先立たれる覚悟はしておかねばいけないと思いつつ、そうできる自信があるわけではない。
ただ、互いに元気なうちに、旅行などの楽しみをして、思い出作りをしておきたいと思っている。
それができない状態になって、後悔だけはしたくないと思うからである。
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