今年の冬は羽毛布団のおかげで、暖かく夜を過ごすことができた。
今まで、電気毛布や湯たんぽなどを使っていた。
電気毛布は確かに暖かいが、暖かさが不自然で、寝心地が悪かった。
湯たんぽは、自然な感じはするけれど、毎晩お湯を入れるのが面倒だし、一度低温やけどをして、長い間痕が残った。
ただ、湯たんぽのお湯は、朝に車のフロントの霜取りにも使えたし、クロの飲む水桶の氷を融かすのにちょうど良かった。
なるだけ、毛布を二枚使って、サンドイッチになり、重い掛け布団を上に重ねていた。
家内は、重い掛け布団が嫌で、私よりも早く羽毛布団に替えていた。
私は高価な羽毛布団より、しっかりと重みのある掛け布団の方が良いと思っていた。
しかし、家内が暖かくて軽いと勧めるので、買うことにした。
中に毛布は入れない方が良いというので、布団に入り始めは寒く感じたが、直ぐに暖かくなり快適だった。
羽毛布団は、電気毛布も湯たんぽもいらない快適な冬の夜を、私に提供してくれた。
また、今の職場は私の席の近くにガスストーブがついている。
このガスストーブは古い物で、温度調節が全くできない。
ストーブから遠い人は寒いというので、滅多に消すわけにはいかない。
仕方ないので、私が服を脱ぐことにした。
しかし、職員室を出て廊下に行くと非常に寒い。
そこで、直ぐに着脱できる物として、ダウンジャケットをセーター代わりに着ることにした。
これはユニクロのウルトラダウンという物で、薄くても暖かい。
着脱が簡単なカーデガンは持っているが、本当に寒い時は胸元が涼しい。
首まで絞めることができるダウンジャケットの方が、温度調節もしやすい。
これは実は隣の席の若い男性教師に習ったものである。
彼はダウンジャケットの上にスーツを着ている。
私は行き帰りはダウンジャケットの上にウールのジャケット、そして、職場では白衣に着替えている。
先日、ルワンダに海外協力隊として生活していた人から、現地では教師は皆、白衣を着ていると聞かされた。
白衣は文明を語る者の象徴として使われているのだろう。
最近の若い教師はスーツにネクタイが多いが、私はチョークで汚れたりするし、ちょっとした作業をするのにスーツは適さないと思っている。
何よりも、膝上まで隠れて、意外に暖かいのである。
だから、白衣の下にダウンジャケットを着ていれば、寒い体育館でも何とかなる。
ただ、一つだけ気になるのは、ユニクロのウルトラダウンジャケットは人気商品で多くの人が着ている。
しかも、私の着ている黒は定番である。
定時制の生徒は私服なので、ずっと定番のジャケットを着続けている生徒もいる。
制服代わりと思えば良いのだが、一番外に着る物としては、普段着感覚だ。
中に着込んだり、ちょっとレジャーで羽織ったりするくらいの物のように思える。
そう言えば家内は家の中では、ダウンのベストをずっと着ている。
お出かけ用のダウンジャケットは、私も家内もそこそこの物を着ている。
そして、近所の農家のご主人も黒のウルトラダウンジャケットを、農作業で使っているので納得した。
要するに、ウルトラダウンジャケットは冬の万能品なのである。
とにかく、普段の生活では寝る時も起きている時も、そしてお出かけの時も冬はダウンにお世話になっている。
ウールと違って、ダウンは鳥の死と引き換えになるのが気にはなるのだが、化学繊維製品よりも自然であることには違いない。
かつてホモサピエンスが毛皮によって革命的に、旧石器維持代の寒冷地適応を果たしたように、現代では羽毛によって革命的に冬を乗り越えられる。
これは何よりも省エネにつながるものなのである。
ただし、羽毛布団を使いながら、電気あんかも使っている家内は省エネでは無いが・・・
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