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2019年9月3日火曜日

さようなら夏の日

去年はパートで働いていたので、夏休みらしきものはなかった。
今年は常勤で働いているので、夏期休暇もあった。
勤務も夏休み時間で、普段より二時間早く出勤し、その分早く帰った。
9月になって、元の勤務時間になり、二時間遅い時間に戻った。
今朝はその関係で、いつも起きていた朝の5時半には目が覚めなかった。
6時半に起床したので、散歩は以前のように食後にすることになった。

出かけるのは7時半、既に朝日はさんさんと照ってまぶしい。
竹笠を被り、いつもの北のコースを通ることにした。
このところ害獣予防で、電気柵が多く張ってあり、農道も場所によっては塞がれている。
なるべく人家は避けたいのだがやむなく通り、その人家で飼われている犬に吠えられたりした。
クロは陽が照っていると、用水路に飛び込み体を冷やしたり、水を飲む。
今日も何度も用水路に入った。
そして、久しぶりに岡山空港へ着陸する飛行機を目にすることが出来た。
いつもの8時25分に、大きな機体が上空に現れた。
ずっと早朝に歩いていたし、このところ天気が悪かったのでお目にかかっていなかった。
汗をかきながら歩いていても、飛行機を見ると得をした気分になれる。
昨日の5時半の散歩では、日中ではお目にかからない多くの人が歩いていた。
この時間は、農作業をしている人以外は、誰一人いない。
私の散歩は、飛行機に慰められる、健康管理のトレーニングに戻った。

この夏休みは、家内と一緒に色々とドライブしたし、出張で神戸に二度も出かけていった。
そして、何よりも研究に没頭できる時間も持てた。
大きな気分転換になった反面、元の仕事に戻るのが今までに無く苦痛に感じた。
ネットを調べると、更年期障害の症状に似ている。
男の場合は精神的な原因も大きいようだが、青年期とは違う夏休みの救いがあったのだろうと思う。
今の時期に、自殺する子供が多いと言うが、心が乱れるのは老齢の私も一緒である。
長い夏休みはある意味で罪作りなのかも知れないが、これを楽しみに普段耐えているところもある。
しかし、臨時勤めの私には、来年の夏に夏休みがあるかどうか分からない。
ひょっとして、ずっと夏休みのような状態になるかも知れない。

この季節に必ずかかる山下達郎の名曲「さよなら夏の日」は、大人になっていく少年の心を歌っている。
それが、年老いていく我が心にしみていく。
さよなら夏に日 ぼくらは年老いていくよ・・・
ただ、学童の仕事で忙しかった家内は、世の母親と同様に早く夏休みが終わって欲しいと言い続けていた。
こちらは嬉しい「さよなら夏の日」である・・・

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