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2023年9月26日火曜日

雀・燕激減と農薬空中散布

 昨日(9/25)夕方、犬の散歩をしながらふと気がついた。

以前なら、実った稲の周りには鳥よけがなされていたのに全くない。

上郡に引っ越ししてきたときに一番驚いたのは、田圃で鳥を脅すためのプロパンガスをを使った爆音機の音だった。

さすがに、それは苦情が出たのか、禁止されたのか、聞かなくなって久しい。

つい最近までは、田圃の中には鳥よけテープがしっかりと張られていたし、呪いのようにジャガイモを串刺しにして、周りに立てている人もいた。

つい数年前までは、雀に稲をかなり食べられている田圃も見かけた。

夕方でもあって雀は家にでも帰ったのだろうかとも思ったが、ネットで調べたら雀や燕が激減しているとある。

そう言えば、家の庭の木には雀がよく集まってきて、うるさいくらいだったのに、最近はそういうことが無い。

燕や蝙蝠も最近はあまり見かけない。

そこで、今日(9/26)は朝の散歩で気をつけてみてみた。

田圃の周りには殆どいないのだが、農業倉庫の回りや、山ぎわの家屋の屋根や草原、稗の生えた水田利用の大豆畑にはしっかりいた。

サギやカラスは沢山いたが、燕は殆ど見かけなかった。

ネットでは新しい建築方法のせいで、棲めなくなったことも原因と言うが、上郡は古い建築方法の家がかなり残っている。

そこで、歩きながら色々考えたのだが、近年で思い当たることは農薬の空中散布だ。

最近ではリモコンヘリだけで無く、ドローンも使って、広範囲に使用され始めた。

そして、もう一つ気がついたのは、以前は蜘蛛の巣がいっぱい、葉や穂の周りにあったのに、それがほとんど無い。

空中散布の広範囲に拡がる強力な効果で虫がいなくなって、雀や燕、蝙蝠、蜘蛛の餌が無くなり、生きていけなくなったのだと思う。

また、農薬のしっかり染みこんだ米に、雀は危険を察知しているのかもしれない。

現に、米を食べない小鳥やサギなどは田圃の周りに沢山いる。

ネットで調べたら、日本ではどんどん空中散布を広げているというが、EUでは農薬の空中散布は原則的に全面禁止だそうだ

それを知って、早速私は無農薬の玄米をネットで予約した。

近所の農家から美味しくて、安い玄米を買っていたのだが、雀や燕を犠牲にした米は控えようと思う。

たとえその農家が農薬の空中散布をしていなくても、近くでしていれば同じことになる。

これからは少々高くても、無農薬のお米を家族の健康のためと無農薬栽培の農家を応援するために買うことにした。

そして、畑で無農薬、無化学肥料で作ったもち麦やタカキビのくずは、雀のため畑の隅に置いてやることにした。

せっかく、コウノトリが3羽も長くいてくれていたのに、雀のいなくなった村はその価値を台無しにしてしまう。


後日談

今日(9/28)夕方散歩していたら、雀の大群が稔った田圃に群がっているのを見かけた。

山の坂を下りたその田圃だけに、大群が集中しているのだ。

理由は分からないが、農薬をあまり使っていないのかもしれないとも思った。

そう言えば、散歩の時によく会って話をする農家の方から、「おるところには、いっぱいおる」と聞かされていた。

そして、幸生剤も除草剤を使っていないと思われる大豆を植えている田圃には、稗がいっぱい生えていて、それに雀が群がっている。

農薬散布を行わない自分の家の周りにも、人通りの少ない日中には、雀はそこそこ群がっているようだ。

農薬を使っている田畑は自分たち人間でも臭いで分かるので、それと同程度の能力のある鳥には農薬を使っているのが分かるのかもしれない。

一方、絶滅しかかっているとは言え、稲を食い荒らす雀を見かけると、苛立ってしまっている自分もいる。

ただ、稔りの季節は、雀にやられてしまわないように工夫することこそ、田舎暮らしの面白さと考えるしか無いか・・・・



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