この春から年金暮らしが始まり、研究と百姓に明け暮れていたのだが、朝の散歩だけでは運動が足りない。
百姓も体をよく使うときとそうでないときもあり、運動を確保できるわけではない。
持病の糖尿病の数値も仕事していた時と変わらず悪いので、また、水泳を始めることにした。
上郡町にはB&Gの温水プールがあり、年間利用券(年券)はそう高くない。
年券を買って週に二度は泳ぐことに決めた。
最初はここ5年ほど泳いでいなかったので、まともに泳げるか心配だった。
案の定、ゆっくり泳いでも息が上がった。
ただ。クイックターンは下手ながらできたので安心はした。
スピードも情けないくらい遅くて、クロールで50m泳ぐのに1分以上かかってしまった。
すぐに顔が熱くなってしまって、連続して泳げないので、休み休み泳いでいた。
以前練習していた4泳法の泳ぎは、キック、プル、スイムと組み立てて、3000mほど時間をかけて泳いでいた。
しかし、今は種目はこなしても、量はこなせなく、2000mほどしか泳げない。
しかも、時間をかけすぎていたので、監視員に2時間までだと注意さえされた。
そして、何よりも情けなかったは、練習の疲れが数日続いたことだった。
以前は毎日のように泳いでも、翌日に影響することはほとんど無く、泳がない方が調子が悪かった。
そんな状態でも練習を続けるために年券を買って、火曜日と金曜日の15時から17時までを練習時間と設定した。
時間の設定は、スイミングスクールの関係で練習コースに余裕があるからで、17時からは一人で1コースとることはできない。
都会のプールではまず無理だろうが、私はバタフライを練習したいので、できたら一人で1コース使いたいのだ。
18時以降ならコースも余裕なのだが、早く飲みたいので無理と思った。
とにかく、泳いだ後のビールがたまらなくうまいのが、魅力であるから続けられる。
ただ、スクールのない時間帯で、一人泳ぐのは嫌いで、子供たちが元気に泳いでいる姿を眺めながら泳ぐのが楽しい。
ここ一ヶ月は、泳いでる時も泳いだ後も、疲労感を感じることが多かった。
しかし、やっとこのところ、元に戻りつつある。
クロールの50mも、45秒を切って泳ぐこともできるようになった。
バタフライや背泳ぎもスムーズに泳げるようになってきた。
ただ、相変わらず平泳ぎはまともではないし、個人メドレーは100mが限界だ。
練習量は約2000mのままにして、休憩を少なくしてスピードを少しずつ上げていっている。
先日、以前一緒に練習していた人に久しぶりに会った。
風邪を引いて長い間これなかったそうだ。
その男性は競争好きで、一緒に練習したがった人だが、心臓を手術してから、一日1000mほどしか泳いでいない。
その泳ぎ仲間が時間をとっているのは水中歩行で、監視員の人とおしゃべりも楽しんでいる。
私よりも確か6歳ほど上だったと思うが、私もその歳になったらそうなるのかなと、不安を覚えている。
マスターズレースで活躍していた知り合いの女性も、練習中にくも膜下出血でプールで亡くなっているので、気をつけなくてはいけない。
それでも、自宅にこもりがちな生活には、この週二回の練習は欠かせないと思っている。
今は農繁期で火、金以外の曜日のその時間帯と、土曜日は農作業に充てている。
農繁期が過ぎたら、泳ぐ回数を増やしていこうと思っている。
なにせ、このところ体重が90kg前後と重いままなので、お医者さんから減量するように強く言われている。
老齢となった自分の心身ともの健康のために始めたが、孫のような子供と並んでする水泳は、自称海豚とって何よりの楽しみとなっている。
孫のいない私には、それが一番のモチベーションなのだ。