家内は未だに私が家内の庭での花作りに対して言った「花より団子」という言葉を根に持っている。
その言葉を言ったのは、まだ子どもが小学生の頃で、専業主婦だった家内は庭に綺麗な花を咲かせるのを楽しみにしていた。
私は子どもの健康を考えて有機農業に取り組み始めていた頃で、どちらかというと作物の苗作り励んでいた頃であった。
家内は華道もやっていたこともあって、花が好きでいろんな花を育てていた。
その花がいっぱい生えていた庭も、猟犬を庭で飼ったり、農作業の道具や資材を置くにつれて、花は無くなっていった。
人に株をあげるほどたくさん生えていたクリスマスローズも消えてしまったし、ラッパ水仙もまばらになった。
ただ、食用となるミョウガは庭にしっかりと根付いているし、車を止めている付近の花壇の宿根草は生え続けている。
奄美が大好きな私はガジュマルから始まり、ハイビスカス、ソテツを鉢植えにして育ててきたが、それ以外にもサボテンやアロエをやはり鉢植えで世話をしている。
庭には大きな植木鉢にモッコウバラが大きくなって今花盛りだし、垣根にはかなめの他に、月桂樹、金木犀、梅や柚の木が植えてあって私が剪定している。
ただ、どれも大して手のかからない物ばかりで、家内の好きなネモフィラなどもご機嫌取りに栽培したが一年しか保たなかった。
また、同じく家内の大好きな白いカラーも鉢植えを庭に植えたが、肥料不足か葉っぱだけ出て花を咲かせてくれない。
家内の好きな花はとにかく手のかかる物が多くて、農作業の合間に世話をするのは難しいのだ。
この日曜(4/19)は加西にあるフラワーセンターにチューリップとネモフィラを見に出かけた。
いつもの正面入り口の駐車場は満車ということで、西側の特別駐車場に案内されてしまった。
そこからは西門まで歩いて10分以上かかり、歩道は大木の根でボコボコになっていた。
西門から入ると、噴水のある広場までチューリップとその根元にネモフィラが綺麗に咲き誇っていた。
噴水広場のあたりはたくさんの人だかりで、多くの人がスマホや本格的なカメラで撮影していた。
当然ベンチはいっぱいだろうと思って、弁当用のシートも用意しておいたので、来るときにスーパーで買った弁当を八重桜の咲く芝の上で食べることにした。
同じようにシートを広げて弁当を食べる人も多くいて、もしビールや酒があれば花見気分となる。
ただ、フラワーセンターで飲んで陽気に過ごしている人は見かけないので、私も自粛した。
去年まで開いていたレストランも閉じてしまっていて、せっかくの景色の良い建物がもったいないように思えた。
家族連れが多いので、高級なレストランよりフードコートのようなものを作った方が良いように思えた。
フラワーセンターは子どもが赤ん坊の頃から訪れている場所で、毎年最低1度は訪れている。
そのころここで買ったガジュマルも大きな鉢で大きく育っている。
最近ではハイビスカスもここで買ったのだが、そういう売り場も減って、これからは無くなってしまうそうだ。
駐車場に入るのに時間がかかるほどいっぱいのお客さんの心を掴んでいるのは、美しい花の世界であり、けっして画面からは得られない風景だ
また、犬の同伴も認められていて、愛犬と楽しく過ごせる場でもあるようだ。
休日は人がいっぱい溢れるので、平日に来て弁当を食べながら、読書や音楽鑑賞をしてゆっくり過ごすのも良いかなと思ったりする。
子どもが小さい頃は子どもが遊ぶのにゆったりと時間をとっていた。
ショッピングモールでせかせか歩く癖がついてしまって、こういう場所でのゆったりとした過ごし方を忘れてしまっている。
これからは、家の庭でも咲いた花をゆっくり眺めながら、過ごす日々があってもいいと思う。
年金の収入は大したことないけど、教育費や家のローンに追われなくなったので、花より団子の暮らしは必要ない。
これからの私たちは団子より花の時代となっている。
農業資材置き場になっている庭を片付けて、花壇に戻そうと思っている。