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2026年8月20日木曜日

「食の戦争」のゲリラ戦農法には充電式農具

一般には家庭菜園と言われる農作業や自然農法は大型農業機械を用いることはない。

アメリカ型の大規模粗放農業ではトラクター、コンバイン、農薬散布用のリモコンヘリやドローンの以外にも、穀物の乾燥、脱穀、貯蔵など機械や施設が必要だ。

それを用いない農法は、いわばアメリカとの「食の戦争」でのゲリラ戦での農業で、金銭的にも時間的にもあまり負担せずに参加できるゲリラ戦農法と言うべきかもしれない。

本来なら従来の手作業の農具を使うべきだろうが、トレーニングの一環としてできる若いうちはともかく、歳を重ねるとそれはかなり難しくなる。

 私はもう3ヶ月以上前に右の肘から手首までにある腕橈骨筋を痛めてずっとその痛みから逃れられないでいる。

原因は米糠と粉砕した竹を使った肥料を箱プラで作っている時に、無理な力でこね続けて炎症を起こしたからである。

この筋肉は農作業をする時などや、重い物を持ち運んだりする時によく使うので、だんだんと酷くなって医者に診てもらって痛み止め注射などを打ってもらった。

痛み止めの薬を飲んだり、痛み止めの塗り薬や貼り薬を施しても、痛みは消えること無く現在も続いている。

このところ夏草対策で草を削るホーをよく使う関係で、腕だけでなく、腰まで痛み始めた。

そこで身体力の限界を感じて、充電式の小型耕運機(カルチベータ)をネット通販で買うことにした。


しっかりと耕すための管理機は持っているのだが、ちょっとした畝の草を削り取るには大きくて小回りがきかず不便であった。

その管理機はガソリンエンジンで動くものであったが、自然農法的な栽培を始めてから殆ど使わなくなっていた。

最近収穫以外で農作業で使っていたのはスコップや備中鍬、ホー、ノコギリ鎌が中心で補助的に充電式草刈り機を使っていた。

一番身体的に負担があるのは実はホーで、この時期のヒメシバは根の張りが非常に強くて広く伸びている。

地面に張り付いていて、作物の根元にあるヒメシバは充電式草刈り機では刈りづらかった。

そこで小回りのきく小型充電耕運機を使うことにしたのだ。

この小型充電耕運機はネットで購入して組み立てたのだが、部品のネジが足らなくて連絡したが、盆休みも重なってなかなか送ってこない。

しかたないので自分で100円ショップで合いそうなネジを買ってつけたら、問題なく使うことができた。


私は充電式の農機具として草刈り機を持っていたが、マキタの充電池は高額だが優れているので今はマキタの充電池が使える器具を主に買っている。

今回の小型充電耕運機もマキタの充電池に対応していたので買ったのだが、18V6.0Aの充電池で非常に強力で持続ある作業をしてくれた。

農作業だけで無く、家の周りや畦の草木を刈るのには、充電式のチェーンソー、ノコギリ、バリカンなどを用いてきた。

太さが4cm程の枝などを切るには剪定バサミのほうが効率が良いのだが、今までは手作業で行っていた。

これも今回からマキタ充電池対応の充電剪定バサミをやはり通販で購入した。

充電式のバリカンと剪定バサミを使えば、作業効率も上がって、身体的な負担も少なくて難なく作業をこなすことができた。


まだ、充電式よりエンジン式でないと難しい作業があるので、エンジン式の機械も持っている。

荒れ地や村作業ではエンジン式の背負い式草刈り機でないと、充電式では時間が持たない。

ただ、最近は40Vの充電式草刈り機もマキタから出たので、今後はそれを購入して使う手もある。

同じく広い面積の草刈りにはエンジン式の小型自走草刈り機を用いている。

これを用いたら時間的に3分の一以下になるし、身体的に楽である。

そしてどうしても欠かせないのがエンジン式の水ポンプである。

充電式の物も出ているが、やはり性能的にはかなり劣ってしまう。

電動式のポンプも持っているが、リール式電気コードの負担が大きくて畑では使えない。

エンジン式の農業機械もいずれ優れた充電式にかわっていくと思う。


今後の見通しとして太陽光発電を利用して家庭用のポータブルの蓄電池を購入すれば自前の電力を活用することができる。

肥料としては無料で手に入る米糠以外に、刈草、落ち葉を用いた堆肥も作っていくつもりである。

落ち葉の回収はこれからは充電ブロワーを用いれば楽になるだろう。

米糠と粉砕した草竹木を混ぜ合わせるのには充電耕運機が最適だ。

私の父は農具に金をかけると採算が合わないと行って、機械などは全く買わなかった。

確かにこれだけ農機具に投資するくらいなら農産物はよほど買った方が安くつく。

しかし、私は農作業を金儲けとしてしているつもりはない。

自分や家族の健康を守るためでもあるが、「食の戦争」のゲリラ兵として闘っているつもりだ。

金の事だけ考えるなら、アルバイトをした方がよほど楽である。

それでは、せっかく完全退職したのに、結局金銭で使われ続けることになる。

農作業は唯一金銭で使われずに、暮らしに役立つ食料を得ることができる仕事である。









2026年8月18日火曜日

水田は「食の戦争」の生命線

 このところ米離れが進んだりして、在庫の米がだぶつき始めて、新米が出始める前に値を下げて売り出し始めた。

JAも農家からの買い取り価格を提示しなかったり、去年よりも安くしてしまったので、大規模農家でも採算割れを起こして廃業を考えたりしている。

現在、私は近所の農家から玄米を30kg12000円で分けてもらっている。

先日量販店でコシヒカリが税込み5kg2500円で販売されており、30kgに換算すると15000円となり差があまりないので驚いた。

もし、白米が2000円以下になると、糠分を考えれば買っている玄米より安くなってしまうのだ。

近所の農家はJAの買い取り価格を参考にして価格を決めているので、もし、買い取り価格が下がれば安くしてくれるだろう。

しかし、このところ肥料や燃料費のの値上がりなどでコストが上がっているので、赤字になってしまう可能性がある。

農業機械の維持費を考えれば、廃業を考えなくてはならなくなってしまうかもしれない。


私は昨年度の米騒動の時には米依存からの脱皮を唱えた。

それは農家とJA、政府の癒着による米価格の消費者への負担増からである。

しかし、農家はJAや政府から突き放されてしまったら、個人経営では立ち行かなくなってしまう。

そもそも、大規模機械化農家以外は、農村の住民の農道管理、水管理に依存している。

水田は農村地帯のダムであり、環境保存と災害対策にとって重要な役割も果たしている。

水田が荒廃して、荒れ地になったり、太陽光発電所になったら、その役割を果たせなくなってしまう。

規模の拡大でアメリカ並みに米価を下げることなど不可能だ。

アメリカの食糧戦略は環境破壊の上で成り立っているのであり、アメリカとの「食の戦争」*1には「ゲリラ戦」で持ちこたえるしかない。

そもそも、そのアメリカも地下水の使い過ぎで枯渇が心配されているし、このところ干ばつでダムや川の水量が減り、取水制限が計画されている地域もある。

アメリカの粗放農業が崩壊するまで、農村の「ゲリラ部隊」を維持して何とか水田を維持し続ける方が食糧戦略的に有利だと思う。

この「ゲリラ戦」を戦い抜くために、農家を支援して水田を国民全体で維持できる政策が必要不可欠だろう。


問題はアメリカが米に対して国からの補助金を禁止しているのだが、米そのものに補助金を出さずに、水田の維持管理や裏作の麦等に補助金を出せば良いと思う。

江戸時代は米は年貢や祭事用として農家はそれほど普段は食べておらず、麦などの雑穀やら芋を中心とした食事だった。

つまり、農家の暮らしは米では無く、裏作や畑地からの得られる農産物によって支えられていた。

米で採算が採れないとなれば、裏作の作物でそれを補えるような補助金を政府が支給すれば良いと思う。

米用の農業機械は麦や雑穀に転用がしづらいそうなので、農業機械の購入に補助を与えるのも重要だろう。

また、高騰する輸入肥料や燃料対策としての、国内で賄えられるように本格的な事業も行っていく必要があるだろう。

今は山は林業だけになってしまっているが、かつては燃料だけで無く肥料や飼料を得る場所であったし、焼き畑で食糧をえる重要な場所だった。

山をもう一度肥料や飼料を得る場所として見直すゲリラ戦法をすべきだろう。


もう既に、食糧危機が始まっている。

日本では水田を守らなければ国民の命を守れない。

水田で作られる米は、品種改良で温暖化にも対応できる優れものである。

水田のダムのお陰で気温の上昇もいくぶん抑えられる。

そして、アメリカとの「食の戦争」で全滅しないためには、水田を死守せねばならないと思う。

私は米依存脱皮から、水田活用のための米活用に転じたいと思う。


*1 『食の戦争―米国の罠に落ちる日本』  鈴木宣弘 2013 文藝春秋




2026年8月17日月曜日

現代は中世にも勝る近代戦乱時代

少し日は経つがニチレイがサイバー攻撃を受けて全国の食品サプライチェーンが混乱に陥った。

サイバー攻撃の目的は業務妨害と恐喝だが、今回犯行声明を出したのはロシア系のハッカー集団だった。

海外のハッカー集団からの攻撃で日本の企業は多くの被害を出していてこの5年間でその損失は115億円という。 

一方、企業だけでなく民間人に対しての特殊詐欺が横行しており、警察を装った特殊詐欺も横行しており、被害額も億を超えるものまでになっている。

この特殊詐欺の被害額は桁外れで、2026年の上半期で約1816億円を超えるというから驚きである。


国家間の破壊殺傷戦争は兵器によって相手を屈服させて賠償金を得たり、植民地を得たりして勝利した国家が敗北した国家を支配することが目的だった。

プーチンやトランプの戦争も旧来の破壊殺傷戦争を行って泥沼に陥っているのだ。

しかし、最先端の世界戦争は旧来の破壊殺傷兵器による戦争に留まらない。

そもそも金融や為替を使って国家の財政を破綻させたり、弱体化させてしまう時代なのだ。

金融や為替を使っての国家間の支配や駆け引きがずっと続いている。

また、日本人は大企業や国家間の金融やサイバーによる世界戦争しかて意識していない。

しかし、特殊詐欺もネットをうまく利用した組織的な略奪戦争で、中世の倭寇のように日本に留まらず国際的でもある。

違うのは、武器を用いて殺傷したり拉致しないということだけれど、それよりも巧妙に個人の暮らしの中に侵入して金銭などを略奪することだ。

また、匿流などは詐欺行為以外にも強盗殺人にまで攻撃が及んでいる。

これだけ被害が広がっているのに、警察は詐欺にむしろ利用されているのだから内乱状態に陥っていると言われても仕方ない。

我々は決して平和な時代に生きていると勘違いしてはいけないのだ。

こういう時代の背景は行きすぎた資本主義による極端な格差社会が、内乱の原因だということも知っておかねばならないと思う。


八月は日本では破壊殺傷戦争に関する平和教育キャンペーンがマスコミなどを中心に行われる。

NHKラジオでは識者が戦争被害だけで無く加害のこともしっかりと伝えるべきだと述べていたが、全くその通りだと思う。

この平和教育も負けて被害を受けた戦争は否定しているが、戊辰戦争、日清戦争、日露戦争のように勝利した側の立場に立てるものは否定していない。

そして、何より破壊殺傷戦争は確かに今の日本では行われていないが、破壊殺傷を伴わない世界戦争には巻き込まれているし、殺傷を伴う特殊詐欺や匿流の内乱状態だと認識すべきだ。

破壊殺傷を伴うアジア太平洋戦争中でも、対外的に侵略攻撃をしている時は国内では平穏で、侵略攻撃され始めて国内は悲惨な状態になった。

現在はハッカー攻撃などされている様子が破壊殺傷戦争のように映像化されないし、匿流に殺傷されるのがどちらかというと富裕層なので身近に感じづらい。

破壊殺傷戦争を経験して戦争反対を唱えている高齢者も特殊詐欺のターゲットにもなっていることは確かだろう。


しかし、一番深刻な戦争は人や国家、企業などへの攻撃では無く、自然への攻撃である。

地球環境は破壊されて気候が破綻して、結果的に酷暑という反撃に遭って多数の死者をこの夏に生じた。

かつて、日本の中世の戦国時代も戦乱などで自然が破壊されて、それを江戸時代になって回復させた歴史をもつ。

今我々の生きる近代戦乱時代はかつて殺戮も酷かったが、現代でも地球規模の自然破壊で生物全体で生存の危機が迫っている。

日本人は平和ぼけなのではなくて、現状認識不足だけなのだと思う。

こんな危機的な状態でも、破壊殺傷戦争ができる国家に戻そうとしているのだから、救いようがないだろう。











2026年8月16日日曜日

若き戦死者の親の悲しみ

 先日夜に、テレビを何気なく見ていたら戦死した特攻隊員の妹さんのことが特集されていた。

強く訴えたかったのは戦死した哀しみだけで無く、その攻撃で戦死したアメリカ軍兵士に対する侘びる気持ちであった。

戦争は死を覚悟した殺し合いと言ってしまえばおしまいなのだが、兵士の家族の哀しみは割り切れるものではない。

今回の番組で特に心に残ったのは、母親が息子を少年兵として送り出した後悔であった。

お兄さんが少年兵として予科練に入隊するのに父親は強く反対したが母親は賛成してくれたので入ることができた。

ところが、特攻隊員となって戦死してしまった後は、母親は食事がまともにとれないくらい心が傷ついてしまい、翌年亡くなってしまったということだった。

自分の息子が強く熱望したことに後押ししたことが、結果的に死に追いやってしまったことの母親として耐えがたい苦しみだったのだと思う。


それを思うと海軍に志願して若くして戦死した伯父のことが気にかかった。

それで、伯父の軍人墓に刻まれている墓碑銘を墓参りした時にスマホで写して文章を読んでみた。

「昭和十八年十八才ニテ海軍機関兵に志願ス 同年四月二十二日 大竹海兵團に入團 同年十月 山彦丸ニ乗船太平洋戦争ニ参加 昭和十九年一月十二日 本州南方方面ニ於テ戦死」

とあった。

大竹海兵団とは広島県大竹市にあったは主に新兵に基礎教育をする機関で、大竹海兵団に入団したのは、延べ約15万4千人といわれている。*1

そして山彦丸は太平洋戦争時に日本海軍の特設工作艦となりました。南方へ伸びて多くの損傷艦船の応急修理にあたりましたが、1944年1月に米潜水艦の攻撃により八丈島沖で沈没しました(AI Overview)

山彦丸は昭和十九年一月二日に小笠原付近で機関室に被雷し、航行不能で八丈島まで曳航されたが、一月十三日に後半部が沈没し十四日に完全に沈没している*2。

伯父の戦死は十二日となっているので、最初の魚雷攻撃で亡くなったことになる。

その時伯父の母親は36歳、父親は43歳だった。


伯父が海軍に志願した理由については「家業より軍隊を選び戦死した伯父と祖父」で私にとって祖父である父親への反発であることは書いた。

伯父が戦死した当時は私の父は十三歳だったので、どれだけ伯父と深い話ができていたか分からない。

私は当時の戦意高揚の風潮から伯父の海軍への憧れもあったように思う。

十六才から父親と稼業であった運搬船に乗って仕事をしていたが、当時の船は機帆船で小さなもので石材を運んでいた。

父親との厳しくて地味な仕事よりも名誉と誇りが持てる海軍に入隊したかったようにも思える。

伯父が任務についた山彦丸は総トン数が6、800t程の損傷艦船の修理を担っていたが、艦砲や機関銃も装備されていた。

父親と一緒に100tにも満たない機帆船で働くのとは雲泥の差の勤務で、使命感と誇りを感じていただろうと思う。


戦死した伯父のことは盆や正月に親戚が集まっても語られることは無かったので、どんな思いで任務に当たっていたかを知ることはできなかった。

私も祖父母には伯父のことをあえて聞くことは無かった。

ただ、伯父が戦死した当時はまだ六才だった五男の叔父が、長男である戦死した伯父を非常に慕っていたことは叔父本人から聞いていた。

そして、その五男の叔父は自分の長男に戦死した伯父と同じ名前をつけた。

同じ名前をもらったいとこも叔父からそのことは聞かされていたと聞いていた。

だから戦死した伯父は甥っ子の名前として甦って、記憶され続けていることになる。

その点で言えば戦死した母方の祖父の名前を継いだ者はいなくて、孫の殆どは記憶していなかったと思う。


実は伯父が戦死してその石原家で初めて生まれ育った男子は私だった。

今考えれば祖母が私のことを非常に可愛がってくれたのがよく分かる。

祖母の口からは聞いたことは無かったが、戦死した息子を重ねてみていたのだろうと思う。

確かに同じ名前の孫もいたが、一番祖母と関わりが多かったのは私だった。

祖母は私が大学や大学院で金銭面で苦労していることを知っていて、ことあるごとに1万円を母に託してくれた。

そして、私の結婚式にも無理して出席してくれた。

祖母の葬式にはなんの恩返しもできなかったと、三十才過ぎの私は人目もはばからず泣いてしまった。


祖母はあまり感情を孫の前では表さなかったが、子供の戦死や事故死、病死などで3人も失っていた。

祖父は昔ながらの頑固一徹だったので祖母は苦労したこともあり、やはり母方の祖母と同じように信仰に救いを求めていた。

精神的に不安定な時期もあったようだが、晩年は多くの子や孫に囲まれて平穏な日々を過ごすことができた。

テレビで特集された特攻隊員の母親のように戦死の原因を負わなかったことも救いだったのだろうと思う。

一方で、祖父は子供から戦死の原因とされて辛かっただろうと思うが、最期まで泣き言や恨み言を言う人では無かった。

ただ、盆や正月で自分の子や孫と一緒に飲食をして楽しむことが無かったのも、伯父の戦死も原因の一つだったのかもしれない。

ただ、私には普通のおじいさんで、盆正月以外は飲食も一緒にして普通に話をしていた。




*1 大竹海兵団と海軍潜水学校の歩みhttps://www.city.otake.hiroshima.jp/soshiki/kyoikuiinkai/shogai/rekishibunkazai/1453512491368.html

*2 山彦丸の船歴  https://tokusetsukansen.jpn.org/J/03_TKS/330_002.htm

2026年8月15日土曜日

医師に任せてしまう危険性

 私はこのところ腎機能が低下して、eGFR(推定糸球体濾過量)が49ml/minとなっている。

これは軽度から中程度の腎機能低下で、慢性腎臓病のステージ3aということになってしまった。

一番の原因は農作業で右手の筋を痛めて整形外科に診てもらい、痛み止め注射を打ってもらって痛み止めの薬をもらって飲んだことだ。

その飲み薬はロキソニンだったのだが、それ以前から糖尿病で腎機能が低下していたのをさらに悪化させてしまったと、かかりつけの糖尿病の医師から告げられた。

あらためて毎年行う町ぐるみの健康診断の結果を見たら、去年よりも6mlも下がっていてかなり副作用が出たことが分かった。

整形外科の医師は私の糖尿病治療は知っていたのだが、腎機能の低下との関連を気にかけていなかったようだ。

当時の私はロキソニンが腎機能を低下させるという知識が無かったので、もらった薬が無くなると、家内が以前にもらっていたロキソニンまで飲んでいたのだ。


血液検査であまり数値が良くないけど分かりにくいのがeGFRで、他の検査の数値の多くは正常値の範囲を記載しているが、eGFRには記載されていなかった。

ただ、ネットで調べると蛋白尿で無ければそう心配は要らないと言うが、私の場合は糖尿病で少し高血圧なので十分注意する必要があったのだ。

ただ、ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)による急性の低下は回復することが多いそうなので、それを期待するしかない。


今回このロキソニンの副作用をきっかけに、腎機能に悪い食生活についても調べてみた。

当然塩分は悪いのだが、それを排出するに役立つカリウム多くとるのも良くない。

塩分対策にと思って食べていたバナナやジャガイモなども取り過ぎると悪いことが分かった。

私には人工透析をしていたオジが二人もいて、一人はやむなく透析を打ち切った後で亡くなっている。

そのオジは若い頃から糖尿病で、晩年は片足を切断までしていた。

そういうオジを知っているからこそ、もっと腎臓には気を遣って知識を得ておくべきだった。

自己防衛のために、痛み止めの薬については医師に自分から腎機能があまり良くないと言うことも言えるべきだったのだ。

今回も痛みが取れないので、糖尿病の医師から腎機能に影響しない痛み止めを出してもらった。


私はこの程度で済んだのだが、家内はもっと深刻で、関節が痛むので整形外科を受診したら加齢だと言われて、ロキソニンを処方された。

そして、色々病院を回って結局分かったのはリューマチだった。

今のところ腎機能の低下は大丈夫なようだが、もし腎機能も問題だったら、重大なことになっていただろうと思う。

家内がかかった整形外科の医師にはリューマチと判断できる能力が無かったのだが、患者の家内も関節の痛みの症状から自分で調べておくべきだったのだ。

私は以前にも書いたように血尿が出て膀胱の病気を疑ったが、総合病院の泌尿器科の医者は多くの検査でも分からなかいとさじを投げた。

そして、自分で色々ネットで調べたら前立腺炎だと分かって、自分なりに対処したら治まった。

私は研究のために椅子に座る時間が非常に多かったのだが、それが前立腺炎の原因になることを知らなかったので、医師にデスクワークのことを強調して言えてなかった。


医師よりも確かな知識を持つことは並大抵なことではない。

ただ、私の同級生には医師が多いが、彼らはまじめで優秀であったとは思うが、万能ではなくそれなりに欠点も抱えていた。

私はそういう同級生を知っているので、医師を全面的に信用することはないが、自分の持病や症状に関して医師を上回る知識を得る努力が足りなかった。

それはある意味で調べることには勇気と覚悟をもって当たらねばならないので、症状を良いように解釈してしまったところもあった。

今はネットなどを使って色々と知識を得ることができる。

血液検査でも色々と数値がでているので、ちゃんと自分なりにどういう状態なのかを知っておく必要があった。

健康診断でも医師の問診はあるのだが、通り一辺倒で済ませられてしまう。

自分の身を守るのは自分でしか無く、医師は手助けをしてくれるだけだ。

また、多くの患者を診る効率を上げる必要のある医師は、問診に多くの時間をかけようとしない。

血尿で診てもらった総合病院の医師もそういうタイプだった。

そういう医師は高額の精密検査で解決しようとする。

我々患者もそれなりの知識を持っていなければ、見当違いの高額の医療費を負担せねばならなくなる。

知識は健康と金銭のための力なのだと思い知らされている。




2026年8月14日金曜日

耐暑・節電にどこでも空調服

 この殺人的な酷暑で家屋内では冷房は欠かせない。

我が家では時間によって、エアコンを三台同時に稼動していることがある。

恐ろしいのはこれから請求される電気代だが、命には替えられない。

このところエアコンをつけず、つけられずに死んでいく高齢者が後を絶たない。

また、我が家では冷房以外にも散水のための電動ポンプも長時間使用している。

そこでなるべくエアコンの設定温度を高くして、その代わりに屋内でも空調服を着ることにした。

実はペルチェベストも持ってはいるのだが、背中の一部だけが冷たく感じるだけで涼しくて快適というわけではない。

冷房の効いた部屋で空調服を着た時の快適さは、屋外で着る時の比では無い。

服の中だけで無く、吸い込まれた冷気が噴き出す首筋なども心地よい。

朝などの涼しい時はエアコンも扇風機もつけないで済ますことができる。


以前は買い物に出かける時も空調服を着ていたのだが、どうしても車のシートにファンが当たって邪魔になったので車内では脱いでいた。

今までディスカウントストアで安い空調服だけ何も考えず買っていたのだが、中には横付の穴が開いていて、そこにファンを付ければ邪魔にならないのもあった。

そこで、その横付ファンの空調服を着てデスクチェアーに座ることもできるようになった。

それでデスクワークをする時にも空調服が使えるので、屋内でも使うことにしたのだ。

そうすると、これまで暑かった二階のトイレでも、汗を流さずに用を済ますことができるようにもなった。

また、農作業の時みたいにインナーを特別素材にする必要がなく、普段着ている下着やTシャツなどで十分である。

最大の欠点はやはり音であり、話しかけられても聞こえづらくて、大きな声で聞き返すことが増えた。

だから、充電を節約することも込めて、なるべく弱風で使用している。


これからは買い物や通院などに出かける時も空調服を使うようにしている。

たまにそうしている人も見かけるのだが、やはりファッション的にあまり格好良くない。

また、病院などでは音が気になるし、病気の感染も気になる。

これからはファッショナブルで低回転の静音で済ませられる空調服やアンダーウェアーを手に入れようと思う。

現在農作業で用いる空著服は最新式の優れものだが、役に立たなくなった旧式の空調ファンセットは使わずにおいていた。

そこで旧式で風力や持続時間の少ないファンを、屋内用の空調服に取り付けて使用すれば充分活用できている。

持続時間は強風で使うから持続が短いのであり、弱風で使うとそこそこ保ってくれる。

また、ペルチェベスト用の容量の多くて重い充電池も空調服ファン用の変換ケーブルを買って、空調服でも使えるようにした。

今や一人扇風機ならぬ、どこでも空調服の時代になったようだ。

学校や病院でも使えるようにするにはファンの音をもっと静かにしてもらわねばならない。

そういう所ではペルチェベストの方が適しているようで、使う場所で工夫せねばならないことも確かだろう。

これまでのように服を脱いで薄着になって、肌を露出すれば涼しくなる時代は終わった。

アラブの人たちが頭から足先まで服で覆うのと同じ感覚で、これからは空調服などで身体を守らねばならない時代になったのだと思う。


2026年8月13日木曜日

ニートと学歴戦争社会

 現在、主中学校の不登校数は過去最多の35万人あまりだそうだ。

割合は39人に一人、中学校では約15人に一人となっているという。

不登校者に関する追跡調査は平成18年度(2006年)のものしかネットで確認できない。

文部科学省の追跡調査によると、中学校3年生で不登校だった生徒の5年後(20歳時点)の状況は以下のようになっている。(Google AI Overview)
正社員:8.8%  非正規就業:33.2% 就学(進学):約27~30% 
非就学・非就業(ニート等):18.1%
現在は高卒者の進学率が約85%だそうなので、かなり進学が少ないことが分かる。
ただ、正規社員は少ないけれど4割以上の人が仕事をしており、高卒者がニートになりやすいのと比べると悲観的には思えない。
むしろ、子どもが不登校になって、母親が離職せざるを得ない状況が深刻な問題になっているようだ。
家族に重い負担とはなっているが、ニートにならずに社会参加していることはそれほそ深刻な状況とは思えない。
むしろ、高卒以上の学歴者のニートが多いことの方が大きな問題だろう。

2020年のキャリアゲ「ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察」によれば、ニートの最終学歴は次のようになる。
中卒:16.3% 高卒:29.1% 専門卒:18.2% 大卒:29.7%
高卒者の85%が進学することを考えれば、就職等が15%しかいない高卒者が非常に高い割合になっていることが分かる。
中学で不登校になった人は自分なりにあった勤め先を見つけ自分なりの働き方で働いているのだろうと推測できる。
それに対して、高卒者で就職する場合は家庭の事情で進学できなかった場合は不本意な就職と言える。
また、高卒は意外に大企業に入れるが、そこで大卒者との待遇の違いや賃金格差を目の当たりにして退職してしまう可能性もある。

私の身近なところで知っているニートは、高卒で大学受験に失敗して引きこもってしまった。
何度か勤めに出たのだが長く続かなかった。
中学校時代は野球部でキャッチャーとして活躍したスポーツマンだった。
成績が優秀だったので、高校は地元の公立進学校に入って良い大学を目指してクラブにも入らず勉強に励んでいた。
ところが現役では志望校に受からず、浪人して予備校に入って相部屋の下宿をしているときにトラブルとなり引きこもるようになった。
その人は結局死ぬまでニートで引きこもったまま一人で亡くなった。
彼は不遇な生い立ちであったが、中学から母子家庭になって家には成人の男性はいなかった。
親戚の叔父叔母には高卒どころか中卒が多くて、いとこにも大学進学者はまだいなくて、いわば親戚の中で大學を目指す初めての者となった。
だから、彼を理解しサポートやアドバイスができる者はいなかった。
むしろ、野球を辞めさせて受験勉強に打ち込むようにまわりは指導したようだが、それが却って彼を追い込んでしまったと思っている。
実は私は父方母方を通して初めての大学進学者だったので、彼の置かれた立場がよく分かる。
私は彼のように真面目でなくてまわりの言うことも聞かず、仲間とロックバンドで気晴らしをしていた。

学歴社会とは進学でそのグレードを競うまさしく受験戦争を土台に成り立っている。
そして、卒業後もその学歴に応じた仕事の上で競争させられるので、学歴戦争状態だとも言える。
大卒や院卒も大学のグレードによって将校になったり、下士官になったりする。
地方自治体の首長は将校と言えるだろうから、大学のグレードに拘るだろうし、もし卒業できていなかったら詐称してしまうのだろう。
受験戦争に勝利して大卒以上の将校になれなかった高卒は、本来は下士官として働くのであろう。
しかし、中卒があまりいないので兵卒なみに働かされたりもしている。
中卒の場合は兵卒であるが、戦争機械のおかげで臨時の軍属扱いとなっている。
受験戦争で傷ついた学徒がニートになってしまう場合もあるだろう。
また、大卒者が企業に就職できても、猛烈な仕事に戦い続けられなかったり、高卒並み仕事で自信や誇りをなくしてニートになってしまう場合もあるだろう。
今まではその学歴戦争社会は男性中心だったが、女性も加わって苛烈さを増してきている。
また生成AIの活用は高学歴者とてもニートになる危険性を孕んでいる。
ニートを生まない社会とは学歴不問の仕事で誇りとやる気を持ってできる社会だ。
かつての日本にはそういう仕事がいっぱいあった。
だから、そういう仕事をこれからもう一度作り出すのが最も大切なのだと思う。