現在、酷暑の原因は地球の温暖化であるのだが、テレビの天気ニュースでは高気圧や熱帯からの高温多湿の空気の流入としか表現されない。
起こっている酷暑の現象を温暖化の原因と絡めて報道するのは手間だからだ。
そして、対策としてエアコンを使いましょうと言うことになるのだが、日本では家庭由来のCO2排出の第4位で総量の15%を占めている。
この電力の発電方法は日本では火力が約65%を占めているので、この発電によるCO2の排出の割合が高い。
温暖化の責任を負いたくないとエアコンを切ってしまえば熱中症で死に至ってしまう。
だから、温暖化を加速させるエアコンを使うことは、火に油を注いでいるのと同じだが、その場を生き残るための方策である。
つまり、我々は車中泊でエンジンをかけてエアコンをかけ続けている震災の被災者と程度の差こそあれ同じなのである。
自分でガソリンをつぎ足したり、マフラーから排ガスが出るのを見ないで済んでいるだけなのだ。
世界的にCO2排出量を見てみると、1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位ロシア、5位日本となっている。
この5カ国の中で一人あたりのCO2排出量の1位はアメリカ、2位日本、3位中国、4位インド、5位ロシアということになり、日本人は一人の出すCO2は中国人よりも多い。
温暖化と関連が考えられる自然災害では、中国がやはり一番深刻で中国全土で最高気温50度を観測するなどの猛暑や、豪雨・洪水・干ばつの大きな被害を受けている。
アメリカは山火事も温暖化と関連は考えられるが、大洪水に見舞われたり、大寒波に見舞われたりしている。
温暖化と寒波の関連は北極の気温上昇が偏西風に影響を与えることから起こるとされている。
日本は西日本は水不足だし、東日本は台風などによる洪水の被害が出ている。
米・中・日とも明らかに温暖化によって自然災害が起こっていることが分かっておりながら、それをまともに対処できていないのが現状だ。
アメリカのトランプはパリ協定から離脱し、産業優先で石油を掘って掘って掘りまくれといっている。
確かにアメリカでも自然災害は生じているのだが、それに対する対処の方法が違うという*1。
アメリカはハリケーンが来たり、山火事が起こると非常事態宣言を出して避難する、危険な地域には強制避難命令が出されて州兵が配置されるという。
これは日本の戦時中の強制疎開を徹底したようなもので、日本では考えられないことだ。
日本ではどちらかというとできる限り自分の家を守ろうとして家に残り、強制的に避難させられることは、よほどのことがないとない。
私が村落調査で通っていた奄美は猛烈な台風の常襲地帯だが、わら屋根の頃は台風には家を木材などを使って補強して備えた。
島だから逃げようがないということもあるが、本土では現在では高速道路などを使えば逃げようと思えば逃げられるが逃げない。
日本では自衛隊や警察は災害救助が中心で、強制退去のためには動いていない。
アメリカのまるで戦時下のような動きとは対照的であることが分かる。
アメリカは自然災害も戦争と同じように対処すると考えれば、温暖化で生じる自然災害という戦争を戦い抜く覚悟があるとも考えられる。
自国の被害よりも他国の被害が大きければ、アメリカ独裁は続けられる。
今回の日本の米騒動も温暖化と関係していると思われるが、それによってアメリカからの米の輸入は増えた。
何よりも高温化した海に囲まれたの影響で、日本は他の国よりも温暖化は速く進んでいることもあり、台風や豪雨の被害で苦しんでいる。
アメリカとライバルともなっていて、EV化を推進しているヨーロッパは熱波で多大の被害が生じたし、大河が干上がって発電にも影響している。
そして、何よりも中国は大洪水などの被害で苦しんでいるし、得意のEVの弱点が洪水や寒波で露呈した。
温暖化はロシアにとっては有利なのだが、実際にウクライナとの戦争をしていて経済封鎖をしているのでそれほど警戒する必要はない。
とすれば、アメリカでは自国の被害があっても、ライバルとなる国よりも対処できていて有利だと考えても不思議ではない。
われわれはそういうアメリカと戦っているのだと思うべきなのだろう。
日本一国だけではアメリカと戦えないので、パリ協定に入っている国が連携し合って戦うべきだろう。
我々自身もアメリカとの温暖化戦争の渦中にいることを自覚しなくてはならないと思う。
*1 日米で全く異なる防災・避難行動 https://www.us-lighthouse.com/life/point-of-view-america-japan/disaster-prevention-in-japan.html