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2024年12月6日金曜日

大きなのっぽの古スピーカー

私の机の上の棚に、大きなのっぽの古スピーカー(H:48cm W:26cm D:20cm)を置いてある。

農閑期の冬場は暮れるのが早いので、PCで一人カラオケを夕方にするのを楽しみにしている。

その時に、このスピーカーを通して重低音の心地よい音楽が流れてきていた。

当然アンプが必要なのだが、もともと大きなステレオコンポ用だったが、コンポが壊れてスピーカーだけ使っていた。

コンポに代わるものは、ミニコンポが余っていたので、それを代用にしていた。

そして、ついにその代用のミニコンポも壊れてしまった。


そもそも大きなステレオコンポは、買って持て余した弟に頼まれて40年程前に買ってやったものだった。

ソニー製でCDは無く、レコード盤とカセットのプレーヤーがついていた。

時代遅れとなり、無用の長物化してレコードプレーヤーとスピーカー以外は廃棄した。

ミニコンポの方は、30年ほど前のもので、CDとMDのプレーヤーが付いていたが、音が出なくなって、主に家内がラジオを聴くのに使っていた。

ラジオを聴くのもアンテナが必要で、結局携帯ラジオに取って代わられて使わなくなっていたので私がアンプ代わりに使っていたのだ。


PC用の小型スピーカーもあって使ってみたが、やはり大型スピーカーとは雲泥の差で、なんとか使えないか考えた。

新しいコンポを買おうと思ったが、外部スピーカが接続できるのは最低4万円ほどする。

ネットで色々調べたら、PCにラインでもBluetoothでも接続できるパワーアンプがあることを知った。

5000円近くするが、コンポなどを買うよりもよほど安い。

早速ネットで購入して接続するのだが、一番手こずったのは、スピーカーの線をバナナプラグに繋ぐことだった。

以前は線の先を穴に差し込むだけで良かったのだが、今はバナナプラグが一般的なようだ。

これもハンダ付けとネジ式があって、最初一緒に購入したのがハンダ付式でハンダを使わず接続するのに苦労した。

その後、小さなコンポの置いてあったスピーカーにはネジ式のバナナプラグを接続して、時々パワーアンプを活用している。


本当のオーディオマニアなら、お金にいとめをつけないで、良い製品を買うのだろう。

私は音そのものよりも、伴奏として音楽を楽しんでいるのだから、そこまで音質に拘る必要は無い。

そもそもカラオケ音源がMIDIなので音質にも限界があるのだ。

こうして、40年前の古スピーカーを使い続けることができるようになった。

防音装置の無い部屋で、いい音を楽しめるのは田舎暮らしの特権だ。

そして、カラオケもその音に負けないような大きな声で楽しんでいる。


考えてみれば、こんなに40年以上も続けて使っている電気製品は無い。

実は、使っていないけれど残してある大切な電気製品がもう一つある。

それは高校一年生に買ったGrecoのレスポールコピーのエレキギターだ。

大学時代には軽音部で仲間のギタリストから、音がカスで安物のエレキと馬鹿にされたが、貯金をつぎ込んでやっと買えた思い入れがある。

ステージでは殆ど活躍することができなかったが、キダタローのラジオ番組に出た時には使った。

今はマイクが故障していて音がまともに出ないので、机の横に置きっぱなしだ。

こちらは、50年ほどの付き合いのある電気製品なので、何とか修理して使ってみたいと思っている。

デジタルの家電や楽器ができて便利になっているのだが、こういうアナログの電気製品は愛着があって死ぬまで捨てられないと思う。

アコーシック製品同様に電気製品にも「魂」を感じているからだと思う。




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