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2025年1月2日木曜日

お年始の無い元日

私は大学院時代にリサイクルショップで買った椅子を使い続けていた。

後に自分の結婚式のお祝いに貰った机と椅子は、机だけ使い続けている。

椅子の方は、高さを調節するビスが甘くなってしまって、高さが調節できなくなったので、何年か使った後は殆ど使っていない。

院生時代からの椅子は身体にうまくフィットして、座りやすかった。

ところが、院生の時も十二指腸潰瘍を患ったのだが、今回の再発で同じ姿勢でのデスクワークが悪いことを身にしみて分かった。

それで、「安上がり長時間デスクワーク対策」をしていたのだが、やはり座り心地も悪いし、お尻も痛くなってしまった。

何よりも、いったん良くなってきて、椅子の対策をしなくなってしばらくすると、また調子を悪くしてしまった。

12月30日に思い切って、可動式椅子を買うことを決心した。

これからもっとデスクワークが増える可能性があるので、予防的にも立った姿勢での操作を増やす必要があると思ったからだ。

それをスムーズにするには、可動式の椅子がどうしても必要に感じた。

デスクワークのやり方を根本的に変えねばならないと、腹を括り1万円と値ははるのだが、

[山善] 昇降 チェア (スタンディングデスク対応) ガス圧昇降式をネットで注文した。


注文する時に、1月1日配送と書いてあったので、どうせ遅れるだろうと思っていた。
ところが、前日に予告があったので、宅配ボックスを指定しておいた。
当日朝、9時頃に配達業者がやって来て宅配ボックスに入りきれない大きさだったので、手渡してくれた。
さっそく組み立てて、今このブログを書くのにも使っていて、ずいぶんと姿勢を変えやすくなった。
それにしても、宅配業者は元旦から仕事とは大変だと思う。
大晦日も、散歩の途中でいつも会う警備会社に勤めている人に、「今日も仕事ですか?」と聞くと、「はい、明日もです」と答えられた。
こちらは「大変ですね」と言うしかなかったが、正月も関係ない人が多くいることに改めて考えさせられた。

実は息子も、老人ホームに勤めているので、大晦日に家にいることはこのところ無かった。
ところが、今年は大晦日どころか、元日からも休みにして貰っている。
非正規社員の息子にどうやら配慮してくれたらしい。
それには背景があって、仕事上のトラブルで失敗をして迷惑をかけたので、これを機会に私は息子に今の仕事を辞めて職業訓練を受け直すように説得した。
施設の方は、トラブルを理由に解雇してもおかしくなかったが、人手が足りないのか慰留されてしまった。
私は今後の健康面の不安(肥満)などから、宿直だけの仕事を辞めさせたかったのだが、本人が決心できない以上は仕方ないと様子をみらざるをえなかった。

去年は、母が亡くなって初めての正月だったので、祝い事は一切行わなかった。
今年は、祝い事が出来るのだが、家内の母親も入院してお年始にもいけない。
65歳にして初めて親戚と会わない元日を迎えることになった。
私は以前のように朝起きてクロと近所の神社やお寺には初詣を済ませた。
午前中は本来なら家内の母に挨拶に行くところだが、入院していけないので、私は年末にいけなかった義父の墓参りに行った。
その後で、赤穂市尾崎の八幡神社に行ったのだが、人が多くて駐車場に入るにも大変で、参拝の行列も出来ていた。
ここは子どもの頃からのなじみの神社なのだが、ここは諦めて私の生まれ故郷の鳥撫(鷆和)の神社に行くことにした。
実は私たち夫婦の本籍地は、かつて祖父母が住んでいた鷆和の住所なのだ。
誰もいない神社では、思ったより長くて急な階段を登って参拝したが、改めて様変わりした景色に驚いた。
その後で狭い路地を抜けて家内に本籍地を見せに行ったが、崖崩れで本家は別の場所に移り畑地だったのだが、今はただの更地になっていた。
声はかけられなかったが、途中で親戚のおじさん(母のいとこ)を見かけて、ほっとした。
私の縁は長く暮らした尾崎ではなくて、本籍地の鳥撫に残っていると感じざるを得なかった。
尾崎にしても鳥撫にしてもどんどん様変わりしてしまったが、子どもの頃遊んだ神社だけはそのまま残って安心させてくれる。
一方で、家内には初めての神社だったのだが、私の源点を知って貰う価値はあった。








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