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2025年3月28日金曜日

恋ヶ浜が恨ヶ浜に

 赤穂の鷆和には恋ヶ浜というしゃれた海岸がある。

これは通称だが、地元に人は綱崎と呼んでいたと思う。

江戸時代の頃に駆け落ちした男女の話からきているという。

私の生まれはこの浜からかなり離れた鳥撫という集落だった。

小さい頃に、盆前に親戚が集まった時に、ここで泳いだことがある。

母は、ワンピースを着たまま泳いだので驚いた。

また、父とは貝掘りに来たことがある。

小さい頃はハマグリが採れていたので、子ども達も鎌を砂地に立てて探りながら採っていたのを憶えている。


私はたまに懐かしくて、若い頃はバイクなどで出かけたことがあった。

巡回に回ってきた巡査から職務質問を受けたが、免許証の本籍地が鷆和になっていたので「失礼しました」と言って去って行った。

近年では、SUPをここでずっとやっていた。

ジェットスキーがたむろしている場所から離れたところで、のんびり海の上を漂ったり、立ち上がる練習をした。

バンド仲間のメグとSUPを楽しんだのもこの海辺だった。

工場も近くにあるし、採石場も無粋なのだが、直接車を海岸に乗り入れられるのが良かった。

何よりも、砂浜の海岸は赤穂でもそう多くなくて、唐船海岸は潮干狩りする海岸として有料化されたりしていた。

だから、唯一自由に利用できた都合良い海岸だった。


しかし、ジェットスキーなどをする人たちのマナーが悪かったようで、封鎖されてしまった。

昨日(3/28)に通院のついでに、SUPができないか確かめに行った。

海岸に通じる道はコンクリートブロックで封鎖されていた。

採石場の門からは入ることは、不法侵入になる。

もっと、東から入れるか調べたが、全部「私有地につき進入禁止」のロープが張ってあった。

そこまでして、海岸を封鎖するとは信じられなかった。

堤防が無く自然が残されていた海岸故に、ジェットスキーの愛好家を呼び込み、工業地が故にレジャー化には適していなかった。

私のふるさとの恋ヶ浜は誰も近づけないので、通称を恨ケ浜に換えることを提案したいくらいだ。




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