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2025年5月10日土曜日

人の米泥棒、雀の麦泥棒

世間では、米が高騰の折、米泥棒が頻出している。

赤穂でも買って保管しておいた玄米が盗まれたことも聞いた。

幸い、近隣で米泥棒の話は無い。 

ところが、このところ家の裏にある畑には雀が多くやってくる。

撒いている米糠を目当てにしているのかと思っていたが、そうではないらしい。

ちょうど今、去年の秋に撒いたもち麦の穂が出ているのだ。

まだ、熟していないのだがついばんでいる。

去年も同じように植えたのに被害は無かった。

今年は小麦の栽培を近くでやっていないので、うちに麦泥棒が集中しているようだ。


去年は高黍(コーリャン)を植えて穂が出たときに、野鳥がやって来てついばまれたので、防鳥の黒いテグスを畑じゅうに張り巡らした。

そのお陰で野鳥や烏の被害が少なくはなっていた。

そのかわり、切れやすいテグスは垂れ下がって作物に紛れてしまい、今度草刈り機で高黍やもち麦の茎や草を刈ったときに絡まってしまった。

充電草刈り機を使っているので、黒テグスが巻き付くと、トルクも弱くてすぐに回らなくなってしまった。

一度刃の部分を分解して、絡まった黒テグスを外して直していたのだが、今度また同じように絡まってしまった。

分解するとかなり摩擦で溶けて、回転軸のパーツにこびり付いてしまっていた。

それをそぎ落とすのは大変な作業となった。

鳥に食べられるのは癪なのだが、特に雀などはずいぶん減ってきているので、収穫量が減っても今年は我慢しようかと一時は思った。


雀による被害


ところが、ふともち麦の穂を見てみると、殆ど食べられてしまっている穂がいっぱい有る。

これではせっかく作った意味が無くなってしまう。

雀は農家に遠慮などしない。

少しはあげても良いという気持ちなど、知ったこと無く全部かっさらおうとする。

私はとりあえず目の粗いネットをもち麦の穂のうえにかけて覆った。

しかし、その網の目もかいくぐって食べている。

完全にネットで覆うことができていないからだ。

そこでやむなく去年用いた黒テグスを張り巡らした。

ところがこの黒テグスも役に立たない。

雀は地面にも降りるし、黒テグスやネットの間から入り込んだり、弛んでるネットの上から実をついばんでしまう。

最後に残ったのは、寒冷紗であり、それを穂の上に覆うようにかけるしか無かった。

これも気休めに過ぎず、雀はいたる所からの隙間から入り込んで、食い尽くしつつある。


これから、鳥の好きなコウリャンや落花生も畑で育っていく。

トマトなどもカラスや亀などが好んで食べに来る。

幸い、イノシシやアナグマはやってこないのだが、それなりの対策が必要だ。

私の子どもの頃だったら、イノシシや鹿だけでなく、キジや山鳩も捕って食べていたし、

雀さえも食料にしていた。

実は祖父が猟をしていたので、たまにお裾分けを頂いていた。

今は野鳥の狩猟は禁止されているので、防御策を考えるしか無い。

大規模農家は別として、家庭菜園的にやっている人は、鉄パイプで枠を作ってネットで覆ってしまっている。

イノシシや鹿はジビエとして駆除した獲物が食べられているのだから、害をなして食用になる野鳥は絶滅のおそれが無い限り食用としても良いように思う。

人の米泥棒は警察が捕まえて賠償させられるのに、ひたすら守りで対策せねばならないのが雀の麦泥棒でたちが悪い。

昔は畑の側に小屋を建てて捕まえたり、追っ払ったりしていたのだが、これからはネットやテグス寒冷紗で防御するのも仕方ないと諦めるしか無いのが悔しい・・・・・










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