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2025年7月30日水曜日

プールに見る老女パワー

 児童生徒が夏休みになると午後からは、プールでまともに泳げなくなる。

午前は夏休みの宿題などで、自宅や塾にいるのだが、午後になると友達とプールに遊びにやってくる。

最近は学校の地区水泳も無いのが当たり前で、プールの授業自体を温水プールで行って、学校では水さえ入れていないところもある。

去年は何も考えずに、午後に泳ぎに行くと6コースの半分を遊泳に使っているので、残りのコースで泳力が違う者が同じコースで練習しづらい。

また、泳ぐコースを普段やっていたのと同じように歩行する人もいる。

それで、泳ぐ人の少ない昼休み前後に変えた。

上郡のプールでは午前のスクールが終わる11時半から13時頃までを練習時間にして、昼食は練習後の2時過ぎてからとっている。


月曜は相生のプールに行く日で、午後からは生徒児童で混雑するのが予想されたので、午前の11時から泳ぐことにした。

ちょうど、アクアビクスのレッスンが始まる時間で、3コースほどに多くのご老人が集まっている。

大半は女性だが、男性も隅っこの方で固まってそこそこいる。

プールサイドで踊るコーチの動作通りに水中でいっせいに踊り始めた。

かける音楽のリズムも速く大きく、コーチのかけ声も大きくプール全体に響き渡った。

こちらは練習に集中はしていたのだが、時折その圧巻の踊りを見て刺激を受けた。

そして、泳ぎ専用の1コースは他に泳ぐ人がいなかったので、ひとり独占して泳ぐことができた。

ところが、他のコースはやはりご老人の女性を中心に人数は多く、児童もお婆さんと一緒に楽しんでいる。

ふだん、静かな上郡のプールに親しんでいる者としては、まるでレジャーランドのプールのように思えた。


アクアビクスは1時間で終わり、私はその後30分以上泳ぎ続けていた。

そして、この圧巻の集団を指導していたコーチがどういう人か気になって、その後の様子を見てみた。

なんと、知り合いの女性だった。

彼女は全国大会にも出場した元水泳選手で、一時、上郡でコーチをしていたので私と同じマスターズチームにいた。

当時は温和しく無口で可愛くて優しい感じの人だった。

その変貌ぶりに驚いた。

これだけの老女パワーを引き出し、圧巻の踊りを繰り広げさせる技術は水泳の泳力と変わりが無いのかもしれない。

ここでは老女パワー溢れる午後の水泳レッスンの隣で練習するのを避けてきたのだが、夏休みはこの時間帯以外では混雑するので避けられない。

たぶん、毎週この老女パワーに打ちのめされないように、頑張って泳がねばならないだろう。

かく言う私も老人の一人なので、そのうちに仲間に入ってあのコーチに従って踊る方が楽しそうだけれど・・・・




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