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2012年12月9日日曜日

へそ大根

実は去年作った竹串に輪切りの大根を串刺しにして乾した物は、東北ではへそ大根として有名だった。
ただし、東北では大根は皮を剥いて湯通しして、長い竹の棒に刺しているようだ。
私はたまたま千切りにして乾すのが面倒だったので、何か簡単に乾す手はないかと考えた。
そこで、洗った大根を皮も剥かずにそのまま輪切りにして、自分で作った太い竹串に刺して、竹笊の上で乾した。
この方が千切りにするよりも、沢山の量を効率的に乾せたからである。
普通は千切りにしてしまうと、表裏を返したりこまめにしないと、竹笊などでは竹にひっついてしまう。
串刺しにすると車輪のように並べられて、しかもひっくり返す手間はない。
乾いてしまうと、夏に吊ってあった日よけ朝顔のネットに洗濯ばさみで留めることができた。

干し大根は沢山採れる大根の保存方法として良いのだが、最大の難点は夏場の保存である。
密封して冷凍庫にでも入れておかないとかびてしまう。
毎年のように作ってはかびさせていたので、去年は乾燥した大根を竹串に刺したまま燻製にした。
味も燻製独特の風味で良いし、保存もしやすくなった。
ただ、燻製の強さが本来の優しい干し大根の味を損なってしまうのが欠点であった。
それでも、例年捨ててしまう干し大根も、去年は食べきってしまった。

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