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2013年8月2日金曜日

歩き、走り、転がし

私は持病の糖尿病の治療のために、運動を行っている。
以前は犬の散歩などで歩くことが多かったが、犬が死んだことと血糖値が高くなったのでジョギングに変えた。
ジョギングは平坦な田圃の中の道を、朝5時に起きて涼しい時間帯にゆっくりと走る。
額に日本手ぬぐいを巻いて、30分以上走ると汗が絞れるほどになる。
大量に午前中に汗をかくので、仕事に出てからは、そう汗は出ない。
何よりも、歩く人が多い中で、走ることは、まだ私は若いと自己満足にひたることができる。
ところが、私には左足のアキレスに古傷があって、走りすぎると痛んでくる。
そこで、自転車を時には用いる。

朝の自転車も爽快で、車も少なくて走りやすいし、涼しいので汗も乾くのか、苦にならない。
ジョギングに比べて楽なので、1時間近く掛けて田圃の道や千種川の土手道を転がした。
山沿いの道では朝早くから、ひぐらしが鳴いて心を癒す。
久しぶりにみんみん蝉の声を聞くことができた。

今日は午前中にクラブで生徒と泳ぐつもりだったので、運動は抑えて歩くことにした。
近くのため池には蓮の花がちょうど満開である。
蓮の花がこの時期に咲くことは知っていたし、出勤時に車に乗って遠くから眺めたことはあった。
歩いて傍で間近にじっくり見るのは初めてのような気がする。
何せ、歩く時は犬と一緒だったので、そちらの方に気を取られることが多かったからだ。
朝日の中を、淡い桃色の蓮の花は、まさしく極楽を再現しているように思える。
みんなに見て貰いたいが、陽が高くなる頃には花を閉じてしまう。
蓮根も採れる蓮なのだが、ひまわりや梅のように、花で観光客を呼べないのが残念だ。
ただ、これも規模を大きくすれば、朝早くからでも来てくれるかも知れない。

走れば運動の充実観が得られる。
自転車を転がせば、風を切る爽快感が得られる。
歩けば花を愛でることができる。
朝の運動は三文の得と言うよりも、生活そのものの糧である。
お金をつぎ込まなくても、得られる楽しみでもある。
そして、私には治療でもある。

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