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2015年8月13日木曜日

若気のクロ

以前紹介したように、うちの愚犬クロは野良犬時代の習慣を維持している。
一番の問題点は狩猟である。
蛙や蝉を捕まえて、その場で食べるのである。
当然、道で死んで乾燥している物も、自分なりに安全を確かめて食べている。
家では十分ドッグフードを食べさせ、骨や犬用のガムも与えているのにである。
野良犬時代に生き抜いてきた習性だと、私も半ば許していた。
ところが、今朝、道ばたの竹輪を見つけてくわえている。
不自然に溝の端に置いてあって、落としたり捨ててあったりという風では無かった。
とっさに毒入り竹輪かもしれないと思い、食べるをの止めさせた。

これで拾い食いはもう禁止となった。
ネットで躾方が紹介しているが、どうも現実的では無い。
仕方ないので、口輪を買ってはめることにした。
ついでに、ハーネスやトレーニング用のロープも買った。
早速、試してみた。口輪の効果はてきめんである。
嫌がって転びながら外そうとしたが、簡単には外れない。
近くの公園でトレーニングロープを使って遊んでやった。
小さければリードを外してやったのだが、ここまで大きくなる逃げたら捕まえられない。
しかも、手からもらう餌は警戒して、見せてもやってこないので使えない。
家に来て初めて、「おいで」と呼んで跳んできたのを抱き寄せてやった。

公園で遊んで、たんぼ道を帰る。
いつものように田んぼに飛び込みたがるが、ハーネスをしているので簡単には引かせない。
ところが不意に田んぼに飛び込んだので、前から思いっきり引っ張ると外れてしまった。
きちっと長さを調節してなかったのだ。
稲の中で遊び回るクロ、姿は見えずただ稲穂が揺れる。
「クロおいで」と呼びかけるが、行ったり来たりを繰り返している。
もう、このまま逃げてしまうのかと不安になった。
ところが、ある程度して気が済んだのか、呼ぶ声に戻ってきた。
これで厳しく怒ると、逃げた時に戻ってこないと思って、戻ってきたことを逆に褒めた。
とんだハプニングだったが、クロが勝手に逃げてしまわないこともこれで分かった。
まだ子供で衝動を抑えきれないクロに付き合うのは大変なことだ。
考えてみれば、人間に直したら中学生くらいなのかもしれない。
生徒に接する気持ちでクロに接するしか無いのか・・・

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