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2018年7月28日土曜日

じじいと呼ばないで

以前のブログで孫のようなスイミングの生徒の話を書いたが、実際に生徒から「おじいさん」と言われることがよくある。
ある生徒などは、自分の父親に対して私のことを「じじいコーチ」と説明していた。
黒いスイミングキャップをしているときは感じないようだが、キャップをとって白髪頭を見せるとあらためて言われる。
私より年齢の高いコーチもいるが、その人は黒髪だし、園児は担当していない。
たいていズバズバというのは、園児である。
聞くところによると、そのコーチも言われた経験があるそうだが、私のようにひん頻繁には言われていない。


本当に自分の子供にできた孫なら、「おじいさん」と言われると嬉しいだろう。
しかし、生徒から言われると、年寄り扱いされた感じで複雑な気持ちになる。
孫との関係から言われる「おじいさん」と、容貌から言われる「おじいさん」とではまるで意味が違うのである。
そういえば、電車の中で年寄り扱いされて、席を譲られると嫌がるお年寄りがいるという。
要するに、本人は体力に自信があっても、周りからは席を譲るべき容貌に見えるからだろう。
そして「じじいコーチ」と言われると、さすがに心穏やかではいられない。
外見上の対策も考えなくてはならないとも思えてくる。
それにしても、近所のその園児は誰からその言葉を教わったのだろうかが一番気になる。

以前の職場と違って、今度の職場は年配の人が多い。
特に私のように非正規の職員は年齢が高く、私は若い方である。
今は年金をもらいながらの人や、被扶養者の女性がアルバイトやパートを続けている人が今の職場では多い。
以前は若い独身の女性がスイミングコーチをしていたように思うが、今は人気が無くて人材不足だそうである。
スイミングスクールが置かれた環境が、以前とは大きく変わったからだと思われる。

ただ、退職後も務められる職場として残されていることも確かである。
体力的に無理な職場では無いと言うことである。
先日も泳ぎ仲間の方に久しぶりに会って、あまりに痩せているので驚いた。
その方は筋骨隆々の元気な方で、家島で行われるオープンウォーターの大会にも出るような人だった。
どうやら、自治会長を引き受けて無理をされたようである。
これは自分自身にもかなりショックだった。
いつまでも若くて体力に自信があると過信すれば、確実に衰えている体に負担がかかっていると言うことである。
自分自身アルギニンを飲んで、頑張っているがきっとどこかに負担を強いているのだろうと思う。

孫以外に「おじいさん」とは呼ばれたくはないが、「おじいさん」になりつつある自覚は必要なのだろう。
だから、無理は絶対禁物なのである。
そして、退職して年金もまだ支給されていない中途半端な我々は、関わる方もどう対処して良いか困るだろう。
年寄り扱いも、若者と同じ扱いもできない世代。
思春期ならぬ思秋期である。
過去の自分から脱皮して自分を試してみたいとも思った。
私は思春期につっぱっていたが、どうも思秋期でもつっぱって生きているようだ。
ヤンキーならぬヤンジーと呼ぶべきなのか・・・



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