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2020年3月10日火曜日

壊れかけのラジカセ

ふと収納箱の片隅にあったカセットテープが目に付いた。
中学生の頃から社会人になるまで、ずっとそばに有ったのはラジカセだった。
それがMDになり、CDになっていった。
そして、MP3で聴くようになってから、全くカセットとは縁が切れてしまった。
最近は、音楽は聞き飽きたMP3より、Youtubeで聴く方が多くなった。
いつしか、家にはCDもカセットも再生できるレコードプレイヤーは殆ど壊れて使えなくなってしまっていた。
どうしても、昔のカセットの音を保存したくて、カセットの音楽をMP3に変換するカセットプレーヤーをネットで買った。
USBメモリーに直接MP3で録音できるタイプを買った。

ところが、最初は上手くいったのに、途中で録音が止まったり、記録されたファイルが壊れていたりした。
何が原因か分からないので、とりあえずパソコンのマイク入力で録音することにした。
これには、マイク設定や必要なアプリのインストールしたりして面倒だった。
しかし、そうしてもマイク入力にすると、エコーがかかってしまい不自然になる。
ひょっとしら、USBメモリーに問題があるのかと、新しい超高速メモリータイプというのを買ってきた。
そうすると上手く録音できるようになった。
要するに書き込みが間に合っていなかったようだ。

持っていた多くのカセットテープも最初はどこにしまったか分からなくなっていた。
VHSは大切に座敷の押し入れにしまっていたのだが、押し入れにも無い。
ひょっとしたらと思い、庭の倉庫の棚を調べてみると、二箱の段ボールにいっぱい無造作に入っていた。
それをクリアーボックスに移していたが、タイトルを見るたびに昔の記憶が甦った。
今でもCDで手に入れることはできるけど、それには当時と同じだけの時間が必要になる。
金銭面ではレンタルで借りてやすくできるけれど、当時ほど時間をかけることはできない。
カセットテープの音楽を聴いてみると、殆ど劣化していなくてそこそこいい音がしている。
確かに雑音や機械音がするけれど、心なしかCDやYoutubeより親しみある音に感じる。
MP3で保存しておいて、カセットで聴き続けても良いと思った。

それにしても、残された多くのカセットを手に取ってみると、今より幅広いジャンルの音楽を聴いていたことが分かる。
特に、最近では殆ど聴かなくなったJazzもある。
大学時代にはよく友達や彼女とジャズ喫茶に行って聴いていたのを思いだした。
バンド活動をやめてからも、ずっと音楽はそばにあった
中でもラジカセは人生においても、本当の幸せを教え続けてくれていたのかも知れない。






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