このところコウノトリを全く見ない。
12月初旬に見かけて以来に、これまで一度は見たと思うが、最近ではさっぱりなのだ。
当初心配していた中で、山陽道の通行止めで交通量が増した影響は、半月前に解消されている。
残る危惧で一番考えられるのは、農薬の空中散布の影響が出ていることだろう。
コウノトリは、田んぼや池の小魚、カエル、蛇などを餌にしていた。
それがめっきり減ってしまったことは以前にも書いた。
コウノトリだけで無く、以前では池のそばや上空でよく見かけたミサゴも最近は見ない。
鷹類はいるのだが、小鳥を狙っているようだ。
相変わらず多いのはカラスだが、木に残っている柿にはあまり目もくれず、耕した田んぼに群がっている。
カラスも地中の虫や小動物の栄養を求めているようだが、それが減っているのでそういう事態になっていると思われる。
産業廃棄物の処理場設置反対では盛り上がっているが、身近な環境破壊には無関心なのはどういうことだろう。
米作から得られる収入は暮らしにとって重要なことはよく分かる。
しかし、農薬に汚染されている所に誰が住み続けたいと思うのか?
誰が、この村に住むことを勧められるのだろうか?
今でも遅くないと思う。
EUのように農薬の空中散布禁止が出来ないなら、散布できる高さを制限するべきだ。
例えば1m50cm以内の高さ制限を設けたら、これまでの地上での散布とそう変わらないだろう。
また、雀などの食害に対しては、稲の収穫時には、好みとなるヒエやアワなどを生やした休耕田をあちこちに設置する。
ドジョウの養殖は難しいので、比較的簡単に増やせるカエルなどを繁殖させる。
やっと、上郡町も有機農業への取り組みが始まった。
稲に関しても、「コウノトリ飛来米」として、特別栽培米を作ってブランド化できないだろうか?
私は雑穀作りを来年度にはもっと力を入れようと思うが、農薬が少なくて済むもち麦などの雑穀栽培も考えて欲しい。
有機肥料にしても、落葉樹の多い山に囲まれているし、少し足を伸ばせば、牡蠣殻や海藻も手に入りそうだ。
そのほか、山間での鶏の平飼いや、牛などの放牧も考えられるだろう。
JAの職員も年金支給時に焼き芋を配る心遣いがあるなら、もっと、農家の育成への心遣いをして欲しい。
もう一度、コウノトリを呼び戻すために!
追記
今日(1/6)、散歩中に一羽のコウノトリが、高圧線の鉄塔の上で、カラスと争っているのを見かけた。
くちばしでカチカチとカラスを追い払い、なんとかてっぺんに留まることが出来た。
単に、立ち寄っただけかもしれないので安心は出来ない。
去年は三羽も、この季節はずっと居続けていたのだから・・・
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