冬場は日が暮れるのが早くて、農作業など外での作業が夕方は長く出来なくなる。
家内が仕事から帰ってくるまでの時間に、私はほろ酔いカラオケや弾き語りを2階の書斎でしている。
缶ビールを1本で喉を潤わせながら、ヤマハのカラホーダイをPCにスピーカーを繋いでしている。
そのカラオケの背景に使うのは、一番若くて楽しかった大学生の頃の写真だ。
今のように、デジタルで簡単に撮れて保存できる時代と違って、残された数少ないプリント写真をスキャナーで取り込んで使っている。
一枚の写真をアップにしてトリミングしたりして、枚数も増やして飽きない工夫をしている。
また、15年ほど前に名古屋と東京で写真に撮ってきた、大学時代や大学院時代の懐かしい場所の風景も混ぜている。
以前は自分の写真はあまり見たくなかったが、この歳になると今の自分とは全く別人のような感覚で見ることが出来るようになった。
夏場は歌うことは殆どやっていなかったので、声が出なくなっていたが、最近ようやく出るようになった。
そして、以前のように大声を張り上げるような歌い方をせずに、なるべく気持ちが伝わるような歌い方の工夫をして歌っている。
カラホーダイには、自分が歌いたい曲が無い場合もあるので、U-FRETなどで探して画面を切り取りパワーポイントに貼り付けて使っている。
その場合、Youtubeにカラオケがあったり、歌がある場合は一緒に流したりもしている。
そして、ギターの練習も時々それでしているが、なかなか上達しないままだ。
それでも缶ビール二本程度で、気持ちよく歌い続けられるし、写真が当時の記憶を蘇らせて孤独を紛らせてくれている。
スポーツが身体の健康にとって必要なように、音楽も心の健康に欠かせないものだと思う。
急がし時は聴くだけでも良いし、こうやって時間が出来れば自分で歌ったり演奏するのも良いのだろうと思う。
若かりし日の想い出に浸るのは、後ろ向きのように思われるかもしれないが、心を若返らせる力であることも確かだ。
そして、いつまで寄り添ってくれているイメージされた友なのである。
時空を超えて蘇る光景は、いろんなことで自由を失った心に「力」を与えてくれる。
以前なら盆や正月に親戚や家族、友達が集まって普通に出来たことだが、それが難しくなった今はその代わりにもなるだろう。
こういう輪がもっとネットをつなげて行うことが出来たら楽しいだろうと思う。
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