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2026年2月9日月曜日

和製トランプの誕生と母校OB衆議院議員

 失われた30年の世代は現在30代後半から50代前半だという。

非正規雇用で結婚もできずに、辛い思いをした人の多い世代である。

一方でZ世代と言われる現代の若者はDIGITAL世代で、マスメディアに対しては一定の距離を持っていた。

この両方の世代が強い日本を求めたのが今回自民党が大勝した一因だろう。

製造業では中国やアジアの発展途上国に負かされていき、先端技術ではアメリカに後れをとっている。

エネルギー問題で躓き、その頼みとしていたロシアとの関係もアメリカによって断ち切られてしまった。

最近は物価高、米の高騰と閉塞感が漂う日本経済の中で強い日本を標榜する高市総理に託してみようという気持ちは分からなくも無い。

中間層が崩壊して二極化して、白人貧困層の熱烈な支持を得たトランプ大統領とほぼ同じであり、高市総理は和製トランプと言うべきなのだろう。

ただ、トランプ大統領も今年行われる中間選挙でどうなるか分からない。

仮に、中間選挙で共和党が大敗北を喫したら、大きく情勢は変わるだろう。

その時に、トランプ大統領を頼りにしていた高市総理はどうするのだろうか?


今回の兵庫県の小選挙区で私の出身高校淳心学院のOBが二人自民党から小選挙区立候補して当選した。

一人は、8区の青山繁晴氏、もう一人は12区の山口壯氏だ。

母校は一学年144名ほどの小規模高校で、通ってくる地域も広いので組織票の母体としてはあまり役に立たないので、個人の政治的手腕での勝利だと思う。

私は公務員であった関係から、いっさい政治活動とは無縁だった。

二人の動向は、山口さんは同じ選挙区なので身近に知っていたし、青山さんはテレビによく出ていたので知っていた。

今回の選挙で小選挙区兵庫県12人に二人も入っていることに考えさせられた。


淳心学院は中高一貫の学校なので、私が中学1年生の頃に山口さんは高校3年生だったと思う。

青山さんはそれよりも2歳上なので、重なることは無かった。

山口さんは相生出身だったので、同じ電車で通ったこともあったろうが、関わりは全くなかった。

ところが、当時は高校の上級生が新入生のオリエンテーションを行っていて、仁豊野の教会で合宿させられていた。

その時に生徒会を中心とした高校の上級生とふれあったりしたのだ。

当時はまだ学園紛争が続いていた時代で、普段の学生集会や淳心祭ではベトナム反戦運動の活動も行われていた。

母校に対しても受験を中心とした指導に不審を抱く先輩もいたようだった。

一番ショックだったのは、卒業式で校長の手から片手で卒業証を受け取るなり壇上で破り捨てた卒業生がいたことだ。

聞けば、他の卒業生も教室に戻ってから同じことをして、窓からばら撒いたとも聞いた。

卒業証を壇上で破り捨てた先輩は、その後在校生が全員いる朝礼で制服を焼き捨てたりもした。

ただ、その後自分の行為の過ちに気づき、学校に謝りに来たとも聞いた。

そういう世代に山口さんはいたと思う。


母校は大学進学に力を入れていたことは確かだが、生徒の主体性に任せた自由な校風であった。

政治に関しては政治経済を担当する衣笠先生が、当時の政治を授業で取り上げて批判していたが、ぼやくことが多かったので「ボヤッキー」と呼ばれていた。

学生運動が下火になっても、政治に関して関心を持ち続ける生徒が多かったのもそういう先生がいたからかもしれない。

ただ、私の世代は山口さんのように官僚を経験しながら政治に転じた同級生はいない。

東大から官僚になった者は何人かいるが、一人は警察庁に入ったりしていた。

私たちの世代は、どちらかというと医学部への進学者が多かった。

日本を政治で背負う理想より、高い収入を伴い、社会貢献もできる医学に魅力を感じていたのだろうと思う。

そういう意味で言えば、学生運動が行われていた世代の生き残りが国会議員になったのであって、もうそういう人材は母校から出てこないかもしれない。







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