戦争犯罪攻撃もできず、地上戦に踏み込めずにアメリカは停戦に合意した。
予想はされてはいたが、E,トッドがウクライナ戦争で見抜いたアメリカ通りになった。
アメリカはウクライナを助けるだけの迎撃ミサイルの余力が無いということだ。
これ以上無傷で戦うための迎撃ミサイルが枯渇したようだ。
アメリカの戦闘機乗員の救出劇の本質は、戦闘機が打ち落とされるようになってしまったことにある。
ベネズエラでは無力化できた迎撃システムをイランでは完全には無力化できていない。
秘密兵器だということで、迎撃システムの無力化する方法の実態は謎だが、イランは迎撃できなくても、徹底的に攻撃して相手の迎撃ミサイルを枯渇させれば良かっただけだ。
今朝(4/9)の朝日新聞のインタビューでもアメリカのウクライナ戦争、中国関税対立につぐ第三の敗北をE,トッドは予想していたが、おそらく間違いないだろう。
それにしても今回のイラン攻撃で分かったのは、トランプの凶暴さと無能さであろう。
関税における凶暴さに屈して日本は多額の支援金という名のゆすりに屈した。
確かにベネズエラでは悪事は成功したが、ベネズエラに関わらず中南米ではイランのような教育水準に達してないからだろう。
日本は高い教育水準と工業力を持ちながら、米軍基地という保護と脅しに屈するほか無い。
それでも経済戦争をアメリカに挑んできたのだが、金融と情報で敗北してしまった。
それは軍事力を背景として強要された基軸通貨ドルとOSのマイクロソフトには太刀打ちできなかっただけのことである。
結局、アメリカは法よりも暴力を背景とした脅しで支配する国であることがよく分かったと思う。
日本はその暴力的な脅しに怯え続けるより、対抗する方法を考えねばならないだろう。
E,トッドが日本とドイツの強みとして直系家族を上げているが、日本の場合跡継ぎ以外の子どもに遺産代わりに高等教育をつけさせることが多かった。
だから、科学技術の発展に繋がったのだと思う。
しかし、現在は地方の産業が廃れて、跡継ぎの兼業農家でさえ維持できない。
もっと酷いのは、非正規雇用なので結婚できずに親と一緒に暮らすしか無いのだ。
少子化問題は親子関係を大切にしてきた直系家族を理想とする家族の弱点でもある。
普通の欧米なら子どもは親に依存していると一人前に見做されないし、親も子どもに依存することは無いだろう。
日本が家、家族を大切にしてきたことが経済発展に繋がったのだから、それをまた再建する必要があると思う。
そのためにはエネンルギー革命をしっかり行って、地方の農業と産業を育成していく必要があるだろう。
ネットでは「フィッシャー・トロプシュ合成と呼ばれる技術」で、人口燃料のことが取り上げられていた。
電気だけでなく人口燃料を用いれば、農業機械や大型機械にも利用できる。
トランプに脅されて金を貢ぐなら、それと同じ額の投資を日本の地方に行うべきだと思う。
トランプのプードルになってしまった高市総理には無理かもしれないので、早々に次に交代してもらいたい。
参考文献
エマニュエル・トッド 荻野文隆訳 2008(1999) 『世界の多様性―家族構造と近代性』 藤原書店
エマニュエル・トッド 石崎晴己他訳 2016(2011) 『家族システムの起源Ⅰ―ユーラシア上』 藤原書店
エマニュエル・トッド 2020 『大分断―教育がもたらす新たな階級化社会』
エマニュエル・トッド 堀茂樹訳 2022(2017) 『我々はどこから来て、今どこにいるのか?上―アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか』 文藝春秋
エマニュエル・トッド 大野舞訳 2024 『西洋の敗北―日本と世界に何が起きるのか』 文藝春秋
エマニュエル・トッド 2025 『西洋の敗北と日本の選択』 文藝春秋
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