ページビューの合計

65,964

2019年6月1日土曜日

ニンニクの収穫2019年に学ぶ

去年、ニンニクを植える時期に、色々と煩雑な問題が起こり、準備もいい加減に何とか植え付けた。
ニンニクの種は、全て自家製で、もし植えないと次の年は、種を確保することから始めねばならない。
特に、赤ニンニクは父から受け継いだ物で、このあたりでは普通には売っていない。
白ニンニクは農産物の直売所で買った物を種にし、年々増やしただけの物ではある。
両方とも毎年100本近く植えていたので、種を買うとなると大変なことになる。
どういうわけか、赤ニンニクは温暖な赤穂の畑でうまく育ち、白ニンニクは少し寒冷な上郡で良く育った。

赤ニンニクと白ニンニクの違いは、分けつ仕方であり、赤はやたら分けつするので、芽かきをしないと小さくなる。
白は、殆ど分けつしないので、芽かきをする必要は無い。
赤穂に植えた赤ニンニクは、マルチも使わずに急いで植えたので、その後の作業が大変だった。
苗の間に生える雑草を取らねばならなかったし、芽かきもせねばならなかった。
そして、花芽を摘まねばならない。
ただ、マルチをしなかったので、追肥として鶏糞をまくことが出来た。

白ニンニクは、家のそばの畑に植えて、マルチも使うことが出来た。
こちらは、花芽を摘む以外に世話は殆どしなかった。
それどころか、マルチの外側に菜の花が自然に発芽して、それが大きくなった。
菜の花も初春の大切な野菜なので、抜かずに大きくなるに任せて、花の蕾を摘んで食べた。
そのうち、花が咲きほころび、綺麗なので切り倒すことは出来なかった。
ニンニクに必要な栄養を取られるのではないか、ニンニクに日差しが当たらないのではないかと心配した。
しかし、結局種が出来るまで放置して、種が出来て枯れてから刈り倒しておいた。

今日(6/1)、両方とも収穫した。
赤穂の赤ニンニクは、午前中に収穫したのだが、備中鍬を使わねば掘り起こせなかった。
思ったより、大きく育っており、昼になったので半分残して収穫を終えた。
因みに、葉や茎はそのまま残して吊るし干しするので、コンテナ二杯分くらいの量になった。
家に戻って飲む第三のビールは格別に美味かった。

一眠りして午後からは、熱い中、裏の畑の白ニンニクを引き抜いた。
こちらはマルチをしているので、備中鍬を使うにはマルチをはがさねばならない。
力はいるが、引き抜くことが出来たので、マルチをそのままにして全部引き抜いた。
こちらも、思ったより大きく育っていた。
白ニンニクは、茎葉付きでコンテナ二杯半ほど獲れた。

赤白どちらも、去年に比べれば、大きな物は少ないが、大きいのは傷みやすいので、ほどよい大きさと言える。
菜の花は、ニンニクに殆ど害を及ぼしていないことでほっと安心した。
まだ、赤ニンニクが残っているが、心配していたニンニクの収穫がうまくできて満足した。
畑で作物を作る時に、いつも世話を十分出来ていないことが気にかかる。
確かに、最近の作物は病気や虫に弱くて、枯れてしまう物もある。
今回は、苗を10本ほど買って植えた空豆が病気にやられて全滅した。
子供の頃よく食べた空豆は、小粒だったが、嫌という程獲れたように思う。
品種改良で、大粒になった分、弱くなったのだろう。
それを考えると、自家製の種は大切に守らねばならないと思う。
菜の花も、きっと来年も環境を整えてやれば、自然に生えてくれるだろう。
無農薬、無化学肥料の農業は、昔の子供の育て方に似ているのかも知れない。
周りの環境さえ良くしてやれば、自然に逞しく育ってくれる。
そして、世代を超えて生き続けられる。
それは、決して金では買えない物だと思う。







0 件のコメント:

コメントを投稿