私の幼い頃は、アニメの戦争ものもあって、零戦や戦艦大和に憧れることもあったが、その一方で悲惨さが描かれていた漫画やドラマも多かった。
漫画で一番憶えていて忘れられないのは、飢えた兵士が自分の尻の肉を切って仲間と一緒に食べる場面だった。
「同期の桜」という特攻隊員を描いたテレビドラマでも、見た後しばらく眠られない残酷なシーンも多くあった。
また、沖縄戦を描いた「慟哭」は、昼間のドラマだったが、悲惨な場面がけっこう出てきて、胸を痛めることが多かった。
教師時代でも高校生に見せ続けていたのは「黒い雨」や「プライベートライアン」だった。
ところが、その頃の生徒が喜んでみていた映画は、「永遠の0」だった。
当時の生徒にも特攻隊員に憧れる生徒もいたことは確かだった。
そういう画像や漫画、映像よりももっと戦争を感じさせたのは、手や足を失った傷痍軍人が、赤穂では義士祭に必ず門の傍に立って軍歌「戦友」を演奏していたことだ。
3人ほど元兵士らしき人が白い着物を上にまとい、軍帽を頭に被っていた。
一人がアコーデオンを奏で、足を失った人は前に箱を置いて四つん這いになり、物乞いをしていた。
この人たちには国からの補償があっただろうが、身体が不自由で仕事がまともにできなかったかもしれない。
当時は、まだ街には物乞いをする人もいたし、「乞食と政治家は3日やると辞められない」という言葉もあった。
ただ、今好意的に考えれば、お金が欲しいのでは無くて、反戦運動だったようにも思える。
いくらお金で補償されても、失った身体と心は戻ってこない。
失った戦友は戻ってこないと言うことを、あえて惨めな格好で訴えていたようにも思える。
そこには兵士の勇ましさや格好良さなど全く無くて、戦争という現実を突きつけられていた。
今後、もし台湾有事で自衛隊を派遣するなら、いろんな可能性を国民に問いかけて欲しい。
万が一、中国が核を使用したときに、アメリカから核を供与してもらって反撃するのか?
本当にアメリカは核を供与してくれるのか?
通常兵器で日本国内を攻撃されたときに、どういう風に対応するのか?
軍法会議なしで本当に参戦するのか?
そういう、具体的な問題をきちっと説明してから、派遣に踏み切って欲しいと思う。
私は断固派遣には反対だが、国民は衆議院選挙で高市総理に全面委任したので可能性が高くなったのだから、前もって考えねばならないだろう。
今回の選挙結果は国民に重い課題を突きつけたと思える。
0 件のコメント:
コメントを投稿