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2026年6月19日金曜日

現代社会の残虐なダークサイドミステリー

 先日NHKのダークサイドミステリーの再放送「古代メキシコ「いけにえ」3000年の謎 〜死と生のふしぎな世界〜」(初回2024年8月20日()午後9:00)を見た。

絵ではあるが、血の流れる身体から心臓取り出すところや、神殿から血が流れ落ちる様子が描写されていた。

古代文明の残虐さを表現するには充分だったと思う。

番組の中でも専門家が現代の交通事故の犠牲者と比較していたが、現代においても交通事故や戦争はある意味で文明のいけにえと呼べるように思える。

ただ、再生を願う思考に裏付けられているというのがもう一方の専門家の意見だが、以前見た番組で兵士の遺書に、これからの日本の再生のために犠牲になることも書いてあった。

交通事故に遭った人がそういう気持ちで死に臨んでいるとは思えないが、遺族としてはせめてこんな悲劇が起こらないための犠牲と受け止める人もいるかもしれない。

こんないけにえが行われている文明社会でも、血塗られた場面が多くあるはずなのに、そういう場面は映像、写真、絵での表現は避けている。

以前見た「黒い雨」は原爆の悲惨さを表現していたが、わざと白黒としたのは観る人の想像を引き出すためと解説されるが、私はあまりにも悲惨だからだと思う。

アメリカ映画の「プライベートブライアン」ではカラーで戦争の悲惨さを表現し、特にノルマンジー上陸作戦の海岸場面は、その残虐性が伝わってくる。

これは戦闘員として覚悟の死だから受け入れられるが、無抵抗な一般市民に対する残虐シーンは受け入れることが困難だ。


古代文明の残虐性を描くならば、現代社会の残虐性もしっかりと描くべきだと思う。

それが、日常生活の交通事故だったり、非日常の戦争であっても、我々の社会には残虐性が古代文明よりも残酷に繰り広げられていることを放送すべきだろう。

NHKは大河ドラマにおいての戦闘シーンでも、血の流れる場面などはあまり描かない。

それは戦闘シーンを娯楽番組として楽しませるためだと思う。

戦闘や戦争を娯楽として楽しませるNHKが、一方で平和を訴えているというのも矛盾を感じるが、それが現代人へのサービスとなっているのだから仕方ないかもしれない。

古代文明や歴史上の物語の残虐性は娯楽として放映し、現代の残虐性は隠蔽してしまう。

交通事故に関しては被害者以外は恩恵を受け、製造関連企業や販売では利益を得ているのだから、目をつぶろうというのかもしれない。

そういう意味では、古代文明と同じ再生のための「いけにえ」と言うべきなのかもしれないが・・・・・




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