今の新暦の6月はだいたい旧暦の五月だ。
この梅雨前後にジャガイモの収穫がここいらではなされている。
私も梅雨になりそうなので、とりあえず植え付けたジャガイモの3分の2程を先日収穫した。
一方で、サツマイモの苗の植え付け作業があったので、全部は掘り起こせなかった。
冬がやって来て低温で腐ってしまうサツマイモと違い、地中で夏を越させても良いのだが、大豆を植えたいので放っておけない。
今年は高畝にして、芽欠きもちゃんとしたので大きなサイズが沢山採れて、男爵系とメークイン系がそれぞれコンテナ1杯採れた。
陽にあたらないように、紙製の米袋に入れて保管している。
生のジャガイモはさっさと食べてしまわないと、腐ったり芽が出てしまう。
そこでまず行ったのが、シャトルシェフで蒸して食べることで、100均で売っている蒸すためのプレートを二枚重ねてその上に金ザルを置いて蒸した。
以前は茹でていたのだが、蒸した方が味が良いし、湯を何回も再利用できる。
ついでに卵も一緒にシャトルシェフで蒸して、一晩経ったらちゃんと蒸し上がっていた。
そのままバターや塩を付けて食べても美味しいのだが、多く消費するためにまず甘酒を作った。
蒸し上がったジャガイモを適当に切って、具材が浸るくらいの水と一緒にソイリッチに入れてジュースにした。
粘性が強いので途中で回らなくなったので止めて、乾燥米麹を入れ回るくらいの水を足してジュースモードで混ぜ合わせてから。発効モードで調理した。
半日ほどしてできあがったジャガイモ甘酒は、見た目はあまり良くないが十分甘くて美味しい。
私はそこに焼酎を入れてあたかも濁酒のように飲んでいる。
ジャガイモは摺り下ろしたり刻んで焼いても美味しいが、マッシュしたら色々な料理に使える。
家内は自分でマッシュしてポテトサラダを早速作ってくれた。
私は頻繁にマッシュポテトを作ろうと思い、さっそくポテトマッシャーをネットで購入した。
ニンニクを潰す道具を巨大化したようなもので、やってみるとけっこう握力がいる。
たぶん、家内には難しいだろうと思った。
強力粉を混ぜてそのまま練り上げて、ビニール袋に入れて一晩寝かせた。
翌朝、長く伸ばして小さくちぎり、ゆであげてニョッキ擬きを作った。
それは昼に野菜シチューに入れて食べたが、ただの団子のようでスイトンと同じだった。
今後、中に卵を入れたり、味付けをするのも良いかなと思った。
また、蒸したジャガイモを薄く切って、野菜乾燥機で乾燥させている。
包丁で切ったのでそれほど薄くならなかったが、ゆっくりと時間をかければ固くなる。
以前は、半乾きの物をそのまま食べたり、トースターで少し焼いたりした。
今回はそれに加えて、完全に硬く乾燥させて粉末にするつもりだ。
麦を粉にするために購入した製粉機があるからだ。
粉にしておけば長期保存もできるし、手軽に調理もできる。
私の父はサツマイモを粉にして、色んな物に混ぜて食べていた。
日本人は北海道の人以外は、あまりジャガイモを食べてきていない。
栄養価も高く、私のような糖尿病患者にも適した食物だ。
売られている値段も安いし、比較的簡単に栽培できる。
ただ、何年か前に不作の年があったように、天候の具合で病気が流行ったりすることも確かだ。
だから、ジャガイモもアンデス地方のように多品種にしたり、秋ジャガイモも栽培するのが良いだろう。
私はいも類として、サツマイモや里芋も栽培している。
それらを組み合わせれば一年中で芋を食べることができることになる。
米高騰の今だからこそ、芋は庶民の大切な食料なのだと思う。
かつて「貧乏人は麦を食え」といわれたが、押し麦やもち麦は安い米よりも高い。
輸入された小麦は色々と問題を抱えている。
むしろ江戸時代のように「貧乏人は芋を食え」の時代に戻るべきだと思う。
旧暦の五月はジャガイモにとっても、サツマイモや里芋にとっても大切な時である。
そして、米危機は温暖化が進んでいく限り続いていくだろうことを肝に銘ずるべきだ。
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