今年はそら豆が豊作となった。
例年、そら豆は病気になったりして失敗することが多い。
たぶん、収穫時季に雨が多く降ったりする影響だろうが、今年は少なかったので生育には良かったのだろう。
少しずつ採って食べていたのだが、このところ雨が続いていたし、さやが黒くなったのも目につき始めたので全部収穫した。
コンテナーに半分採れたので、黒ずんできたのを中心に天日で乾燥させている。
実は、栽培用のそら豆の種はそこそこ高い。
高い種を買ってうまく行かないので、作らない人も増えたようだ。
私は道の駅で食用の乾燥した一寸そら豆を安く買ってそれを種にした。
以前の高価な種はポットで芽を出したりしたが、今回はそのまま豆を地植えしておいたのが、そのまま生長してくれた。
冬を越してこの時季に収穫できる物なので、草採りもあまりしなくて良いし、タンパク質を含む収穫物が少ない時季なので貴重な作物だ。
私の子どもの頃は、今のような大粒の一寸そら豆ではなくくて、もう少し小さいのを作っていた。
沢山採れたので、母は甘く煮る以外にも、あんこにして蒸しパンに入れたりした。
小豆のあんこの味を知っているので、あまり美味しいとは思わなかったが、戦時中ではご馳走だったと言って母はなつかしがって食べていた。
硬くなったそら豆を煎って食べたりしたが、子どもにはなかなか歯が立たなくてしばらく舐めていたように思う。
今は莢付きのそら豆は電子レンジで簡単に調理できるが、ネットで調べたら莢ごと焼いてそのまま食べられると書いてあった。
むくのが手間なので、そういう風に食べても良さそうだ。
日本ではいかり豆以外ではあまり人気が無いが、アメリカやアフリカ、中国で多く栽培されているそうだ。
古代から西アジアや地中海沿岸などでは食べ続けられているということで、現在でもエジプトでは朝食に欠かせないそうだ。
栄養価も高いようで調理方法を色々工夫すれば、もっと多く食べられると思う。
冬場から春先での栽培で、連作はできないが他の作物が畑にはあまりない頃に作ることができるのが良い。
春ジャガイモとそら豆をしっかり作って食べれば、米依存生活も無理なく改善できると思う。
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