現在、主中学校の不登校数は過去最多の35万人あまりだそうだ。
割合は39人に一人、中学校では約15人に一人となっているという。
不登校者に関する追跡調査は平成18年度(2006年)のものしかネットで確認できない。
文部科学省の追跡調査によると、中学校3年生で不登校だった生徒の5年後(20歳時点)の状況は以下のようになっている。(Google AI Overview)
正社員:8.8% 非正規就業:33.2% 就学(進学):約27~30%
非就学・非就業(ニート等):18.1%
現在は高卒者の進学率が約85%だそうなので、かなり進学が少ないことが分かる。
ただ、正規社員は少ないけれど4割以上の人が仕事をしており、高卒者がニートになりやすいのと比べると悲観的には思えない。
むしろ、子どもが不登校になって、母親が離職せざるを得ない状況が深刻な問題になっているようだ。
家族に重い負担とはなっているが、ニートにならずに社会参加していることはそれほそ深刻な状況とは思えない。
むしろ、高卒以上の学歴者のニートが多いことの方が大きな問題だろう。
2020年のキャリアゲ「ニートの割合 | ニートと就職率の関係も徹底考察」によれば、ニートの最終学歴は次のようになる。
中卒:16.3% 高卒:29.1% 専門卒:18.2% 大卒:29.7%
高卒者の85%が進学することを考えれば、就職等が15%しかいない高卒者が非常に高い割合になっていることが分かる。
中学で不登校になった人は自分なりにあった勤め先を見つけ自分なりの働き方で働いているのだろうと推測できる。
それに対して、高卒者で就職する場合は家庭の事情で進学できなかった場合は不本意な就職と言える。
また、高卒は意外に大企業に入れるが、そこで大卒者との待遇の違いや賃金格差を目の当たりにして退職してしまう可能性もある。
私の身近なところで知っているニートは、高卒で大学受験に失敗して引きこもってしまった。
何度か勤めに出たのだが長く続かなかった。
中学校時代は野球部でキャッチャーとして活躍したスポーツマンだった。
成績が優秀だったので、高校は地元の公立進学校に入って良い大学を目指してクラブにも入らず勉強に励んでいた。
ところが現役では志望校に受からず、浪人して予備校に入って相部屋の下宿をしているときにトラブルとなり引きこもるようになった。
その人は結局死ぬまでニートで引きこもったまま一人で亡くなった。
彼は不遇な生い立ちであったが、中学から母子家庭になって家には成人の男性はいなかった。
親戚の叔父叔母には高卒どころか中卒が多くて、いとこにも大学進学者はまだいなくて、いわば親戚の中で大學を目指す初めての者となった。
だから、彼を理解しサポートやアドバイスができる者はいなかった。
むしろ、野球を辞めさせて受験勉強に打ち込むようにまわりは指導したようだが、それが却って彼を追い込んでしまったと思っている。
実は私は父方母方を通して初めての大学進学者だったので、彼の置かれた立場がよく分かる。
私は彼のように真面目でなくてまわりの言うことも聞かず、仲間とロックバンドで気晴らしをしていた。
学歴社会とは進学でそのグレードを競うまさしく受験戦争を土台に成り立っている。
そして、卒業後もその学歴に応じた仕事の上で競争させられるので、学歴戦争状態だとも言える。
大卒や院卒も大学のグレードによって将校になったり、下士官になったりする。
地方自治体の首長は将校と言えるだろうから、大学のグレードに拘るだろうし、もし卒業できていなかったら詐称してしまうのだろう。
受験戦争に勝利して大卒以上の将校になれなかった高卒は、本来は下士官として働くのであろう。
しかし、中卒があまりいないので兵卒なみに働かされたりもしている。
中卒の場合は兵卒であるが、戦争機械のおかげで臨時の軍属扱いとなっている。
受験戦争で傷ついた学徒がニートになってしまう場合もあるだろう。
また、大卒者が企業に就職できても、猛烈な仕事に戦い続けられなかったり、高卒並み仕事で自信や誇りをなくしてニートになってしまう場合もあるだろう。
今まではその学歴戦争社会は男性中心だったが、女性も加わって苛烈さを増してきている。
また生成AIの活用は高学歴者とてもニートになる危険性を孕んでいる。
ニートを生まない社会とは学歴不問の仕事で誇りとやる気を持ってできる社会だ。
かつての日本にはそういう仕事がいっぱいあった。
だから、そういう仕事をこれからもう一度作り出すのが最も大切なのだと思う。
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