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2019年1月28日月曜日

天使の雪だるま

夜半過ぎから降り出した雪が降り積もり、朝、目を覚ますと文字通り銀世界になった。
去年はずいぶん寒い日が続いたが、一度も銀世界にはならなかった。
だから、雪が積もるのは一昨年以来ということになる。
雪国ではあたりまえの景色なのだろうが、雪が降るとまるで別世界である。
私は北海道に修学旅行の引率で行ってから、雪に閉ざされた生活は我慢できないと思っている。
しかし、年に一度や二度の雪景色は、それとは全く違って、村を美しく飾ってくれるものだと思える。
ただ、この雪は、お昼にはも日陰以外は殆どとけてしまい、銀世界である時間はそんなに長くはない。
一時であれ、美しく見せてくれるのだから、まるで天使が綺麗にお掃除してくれたように思える。
夕方になり、雲の間に見える空を見上げて、普段とは全く違う青さを感じてそう確信した。
きっと、空のチリまで雪とともに、掃除してくれたにちがいない。

雪が降った日だけ、村に子供の声が戻ってくる。
昔は、私も子供と家近くで雪遊びをした。
今は、愚犬と雪遊びはできないので、散歩するしかないのだが、あちこちで子供の声が聞こえる。
子供たちはお爺さんやお父さんと、はしゃいでいる。
その愚犬クロでさえ、雪に体をこすりつけてはしゃいでいる。
子供たちは雪だるまを作ったり、田んぼの土手で滑ったりしているが、スノーボードを持ち出している子供もいる。
知り合いの息子さんには、子供が4人もいたのだと、初めて気がついた。
雪が降ったのが土曜から日曜にかけてで、ちょうど休みだったので良かった。
わざわざスキー場に行かなくても、家族で楽しめている。
普段、散歩で会わない年配の方にも何人か出会った。
見知らぬ人に、「美しい景色やね」と話しかけられ、私は「普段よりも綺麗ですね」と、さりげなく答えた。

雪が降ると必ず家内と話すのは、子供たちと一緒に作った雪だるまのことだ。
今回も、庭にいつまでも残っていた雪だるまの話をした。
うちの庭は、お向かいの家の陰になって、雪だるまがいつまでも残っていた。
それを見つけた、お向かいの子供に結局は壊されてしまったのだが、懐かしい思い出である。
子供が成長して、雪だるまを庭に作ることもなくなった。
かわりに近所の子供が、空き地で雪だるまを作っている。
雪だるまこそ、雪を降らしてくれた天使を表した姿なのかもしれない・・・

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