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2019年1月30日水曜日

春を忘るな

空ばかり眺めて、散歩しているうちに、梅の花がこんなに咲いているとは気がつかなかった。
その梅は、いつも春一番に咲く、お寺の前にある紅梅である。
近所の庭の梅もちらほら咲いているのを眺めてはいたし、うちの庭の蝋梅も咲き始めていた。
でも、この紅梅の賑やかさには勝てない。
奇しくもこの紅梅の写真を撮った日(1/26)の後で、雪が降り積もった。
翌日、梅の花は雪にも耐えて美しく咲いていた。

梅が咲いてくれると、春がそこまで来ていると、気持ちが少し楽になる。
そういう意味で旧暦の正月は、春の兆し共に、気持ちを込めて祝えたのだろう。
新暦の正月は、春どころか、これから寒さがもっと厳しくなると、気持ちを引き締めねばならない。
そういう意味では、旧暦の正月こそ、季節とともに暮らす生活に適していたのだと改めて思う。

そういえば、昨日の金曜日は高校の卒業生にとって、最後の授業というのも多かった。
若い担任の先生は、「これで最後の授業だ」と言って職員室を出て行った。
この季節は別れと旅立ちの季節でもある。
それは私にとっても同じである。
早期退職して3度目の春、今年こそ自分の思いは叶えられるのだろうかと思う。
その一方で、まだまだ暮らしに不自由せねばならないのかとも不安にも思う。
ただ、叶うか叶わないか分からないけれど、希望が持てるメールが知人からも届いた。
今までそんなメールさえ無かったので、届くことだけで嬉しい。
一歩踏み出す勇気が不思議に湧いて、梅が咲いているのにも気がついた。
自分の人生にとって長い冬が終わり、再び春がやって来るのではないかという期待・・・
この紅い梅が咲いているのに気がついたように、私にも春が来ているんだと気がつければ良いのに・・・




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