ついに、ズッキーニが枯れ出した。
寒冷紗で暑さを和らげて、元気を取り戻していたのだが、大雨の後の高温で限界が来たらしい。
10本ほど植えたのに、これまでの収穫は数えるほどしか無かった。
高温の気候では難しいので来年は諦めるか、最初から寒冷紗を使って栽培するか考えねばならない。
カボチャも雄花ばかり咲いて、蔓は元気そうに見えるが実がならない。
トマトもミニトマトはそこそこできたが、大玉は数えるほどしかできなかった。
例外的に良くできたのは白ナスビで、これは近辺でも同じらしく売っている値段も安い。
逆に、水ナスはいっぱい水をやったのに、生長が悪く実もできが悪い。
それでも、実験的に栽培している低い丈の高黍(コーリャン)が比較的元気で穂を付けて、花を咲かせ始めている。
ただ、去年の高い丈の高黍は花が咲いても実がならなかったので油断はできない。
里芋はさっぱりだが、サツマイモは水をしっかりやったお陰で蔓だけは元気に伸びている。
一番期待しているのはオクラで、水をしっかりやったので元気になって、実を沢山付け始めている。
オクラは買っても安いのでそれほど人気は無いが、長けても硬くならない丸いオクラを毎年作って長くならし続けている。
私が作っている畑は作物で青々しいのだが、近所の畑には雑草で青々しい畑がいっぱい有る。
自然農法を頑張っていた近所の若い人もお手上げ状態になっている。
お年寄りのしている畑も殆どの作物を枯らしてしまっている。
知り合いで家庭菜園を頑張っている人も、作物のできの悪さをぼやいていた。
いつもながら立派な畑は年配の奥さんが朝晩畑に出て頑張っているところだけだ。
この奥さんは空調服も着けずに暑そうな格好で、空調服を着ている私が避ける時間帯でも畑に出て、主に水やりをしている。
そこまでしないとこの酷暑の露地栽培は持たなかったのだ。
例年、家庭菜園は夏物の作物をしっかりならすのが楽しみだった。
ところが、こういう酷暑になると作業も辛いし、せっかく頑張ったのに作物も応えてくれない。
やり方を根本的に考え直さねばならないように思う。
例えばトマトは雨除けをするのが普通だったが、今は日除けが必要だろう。
どうも、瓜系統は暑さに弱いようなので、暑さ対策を最初からする必要が有るように思う。
それには、寒冷紗も有効だが高黍の間で作る手も有るように思う。
近所の若い人は水やりがちゃんとできなかったようだが、酷暑ではポンプを使わないと身体がもたない。
今年は水を作物にやる対策ができなかった畑は深刻なダメージを受けている。
これから実験的に行いたいのは、秋から冬にかけての作物や冬から春にかけての作物に力を入れることだ。
今までは秋ジャガにはあまり力を入れなかったが、今回は種芋も注文しておいた。
早く成長する夏物野菜を秋に作り直す手もありそうだ。
また、夏の草抑えとしての藁をエン麦でしようと種も買った。
麦は食べることよりも緑肥やマルチとして活用した方が良さそうなのだ。
北海道でも温暖化の影響で山や川に食べ物が無くなって、農作物や人を食べる被害が出ている。
自然界は急激な気候変動にすぐには適応できていない。
この気候変動で野生の動物たちは追い詰められていき、何とか人の手で維持している畑を荒らしに来るだろう。
当然それに対する垣やネットなどで対策をしなければならないとは思っている。
だから、農家も温暖化を加速させるような畦などの除草剤の使用や、ポリマルチの多用は避けた方が良いように思う。
このところ、太陽光発電の影響で村の周りや畑の放棄地が太陽パネルで覆われてきている。
二酸化炭素を減らして温暖化を防ぐ取り組みが、村近辺の温暖化を進めているようにも思える。
また、どうせ太陽光発電するなら電動農機具をもっと開発して、それを活用できるシステムを構築すべきだ。
何度もこれからも繰り返し訴えたいと思うが、食糧危機は目の前に迫っている。
革命的な対策が今必要とされている。
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