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2025年8月25日月曜日

戦争放棄の戦略

 核兵器を持った方が安上がりという人が国会議員になったが、日本が核兵器をもつことをアメリカが黙認すると思うのかと聞いてみたい。

アメリカは自分たちの戦争に協力する自分たちより弱い自衛隊を望んでいるが、敵対する可能性のある対等な自衛隊は望んでいないだろう。

高度なロケット技術を持っている日本に、アメリカが自由に使える核兵器を持つことを見逃してくれるはずが無いと思う。

アメリカにとって日本人が戦争は絶対反対と言ってくれてる方が、太平洋戦争で受けた恐怖から立ち直れない状態の維持で都合が良いと思う。

喧嘩でボコボコにして実力の差を見せつけてしまえば、その恐怖から二度と喧嘩を仕掛けないのと同じだ。

一方戦争放棄は、一時はアジア地域で軍事力によって植民地支配していた日本が、もう戦争して迷惑かけないから安心してねと言うメッセージでもある。

日本に軍事侵略された国はアメリカに従順な日本の方が安心だろう。


ただ、戦争放棄を憲法に記載した日本に衝撃が走った。

ロシアが核兵器を脅しに使ってウクライナ侵略を実際に行ったのだ。

これは場合によってアメリカが核兵器を脅しに使って日本を侵略するのと同じだろう。

核兵器を脅しに使って侵略してくる相手に、それなりの軍事力を持って対抗せねばならないことは当然だと思う。

しかし、もしアメリカの言うとおりに軍事予算を上げてもっと武力を高めても、核兵器が持てない以上はアメリカに利用されることしかないことも分かっている。

むしろ、一時期待された核兵器を無力化するためのレールガンなどの兵器の実用化を急ぐべきかもしれない。

そして何よりも、今までは戦争放棄で何とかアメリカの戦争に加わらずに済んだことを忘れてはいけない。

そもそも、中国の経済力を高めた背景には日本の援助があるわけだから、ある意味でアメリカを相対的に弱体化させた原因は日本にもある。

その日本が台湾有事でアメリカと一緒に戦争したら、援助は中国に利用されたことだけになる。

日本は台湾に対しても中国に対しても戦争回避をするように働きかけなければ、アメリカの思うつぼになってしまうことにもなる。

アメリカにとって北朝鮮の核開発問題にせよ台湾問題にせよ東アジアの危機は、存在価値を示す良い機会なのである。

アメリカに従属しながら戦争放棄を貫いて東アジアの平和を保つことに努める日本の存在意議はここにあると思う。


第二次世界大戦の敗戦国である日本とドイツは核兵器を保有していない。

その両国とも経済発展を遂げている。

軍事力よりも経済力を付けることに専念できたからだとよく言われている。

アン・ケース/アンガス・デイートン『絶望死のアメリカ―資本主義がめざすべきもの』

みすず書房(2021)を読めばアメリカの深刻な状態が理解できる。

本来なら謙虚に立て直しをアメリカは図るべきだろうが、過去の栄冠のプライドと突出した軍事力がいまのトランプ大統領の独裁に繋がっているのだろう。

戦争を続けなければ国家を維持できないのがアメリカなのだから、面従腹背の戦争放棄で今は日本人の経済格差で右傾化しているのを是正するべきだと思う。

我々日本は対外的な危機では無く、対内的な危機に直面していることを認識すべきだと思う。


そして、最も重要なことは、戦争による環境破壊の促進である。

これは石油や天然ガスの施設の破壊と言うだけで無く、マスメディアやネットでは環境破壊よりも戦争の関心が強くなる。

これだけ温暖化が進行して生活に影響しているというのに、戦争の方が重大なニュースとなっている。

戦争で原油やガスが値上がるのは、コストの高いシェールガスの多いアメリカにとっては好都合で、トランプは掘って掘って掘りまくれと言っているのだ。

そして、戦争がウクライナやガザで深刻になればなるほど、アメリカの存在価値が上がり勝手に関税もかけやすくなる。

アメリカは自ら戦争に加わらずに武器や燃料を通して国費をつぎ込んだり輸出して景気が良い。

戦争を利用して繁栄し、環境破壊を進めるアメリカと一線画せる方法は戦争放棄だろう。











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