私は幼い頃にはお正月はまさしく「もういくつ寝ると お正月」ということで、心待ちにしていた。
正月や盆には父親の親元の方に兄妹家族が集まり、賑やかにイトコたちともゲームやトランプをして楽しんだ。
高校生頃になると父の親元には行かなくなったが、家にイトコや近所の友達をよんで、麻雀などをして徹夜したり、夜中に初詣に行き、初日の出を見に行ったりした。
やがて、兄弟も結婚して家を離れたが、正月には必ず妻子を連れて親元に集まった。
ただ、遠くの関東に住む弟夫婦は帰っては来なかったが、電話をかけて話をした。
昼間はドライブに出かけたり、夕食では親元で飲んだり食べたりして、必ずカラオケに行った。
それも、子どもが大きくなったり、父も亡くなり母が高齢化して対応できなくなってできなくなってしまった。
それでも、母が家に暮らしている間は、兄弟家族は正月に楽しめる機会を設けた。
本来なら私の家が親の役割を果たすべきだったのだが、そういうことを念頭にした家の作りではなかったのでできなかった。
また、自分自身の婚出した娘には子どももいなくて、正月に帰ってくることもない。
息子も老人施設で夜勤要員として働いていて、盆正月は働いている方が多い。
だから、家内と二人だけの年越しと元旦を迎えることが普通になってしまっていた。
ただ、一緒に食事ができなくても、施設に暮らす母や自宅で一人暮らす義母に会いに行くことは続いていた。
やがて、母が2年前に亡くなり、義母も今年亡くなってしまった。
正月に挨拶に行くところが無くなってしまった。
こういう寂しいお正月になったので、正月には旅行でも行こうと家内には言っている。
しかし、いつも学童で働いている家内は正月休みが家を片付けられる良い機会なのだ。
だから、一度も正月休みに旅行に出かけたことがない。
一度だけ、兄弟でzoomを使って新年会をやったが、やはり雰囲気は出なかった。
今は昔のように集まれるのは法事だけになってしまって、それも今年が母の三回忌だったので次の七回忌までは機会がなくなる。
普通であれば私ら夫婦に子ども家族が集まってきて賑やかに過ごすべきだが、それも見込みは立っていない。
あの楽しいお正月はもうやってこないかもしれない。
若い人にとっては正月休みはまとまって休みが取れれるので旅行に出かけるのだろうが、私ら夫婦は気を紛らせるために旅行に出たいと思う。
気持ちだけは恋人同士に戻って、旅を楽しむのが良いように思える。
B’zの「いつかのメリークリスマス」をもじるなら。
いつまでも 集まっていられるような気がしていた
何もかもがきらめいた なつかしい日々を思い出してた
誰もいなくなることを はじめて辛いと思った
幸せだったことに 気がついたいつかのお正月
テレビでは帰省ラッシュや海外旅行に出かけた楽しそうな家族が映し出される。
それをこたつでみながら家内とふたりきりで過ごす正月になりそうだ。
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