以前は冬の雪のシーズンは除いて、月に一度くらいは鳥取へドライブに出かけていた。
目当ては道の駅「きなんせ岩見」に併設されている海陽亭で海鮮丼を食べるのと、直売所で
魚を中心とした買い物をすることだ。
先日の日曜(9/21)は久しぶりに鳥取にドライブに行くことにした。
というのも8月は天気予報で鳥取の気温を見ると、のきなみ37℃以上ということが多くて、行く気がしなかった。
ただ、蒜山高原にそばを食べに言った帰りには日本海に出て、鳥取道を使って帰ったので通過はしたことはある。
通行料金がいらない鳥取道は便利で安くついてありがたい。
ただ、トンネルばかりで景色をあまり楽しめず、眠気を誘うし、重大事故も多い。
涼しくなったので久しぶりに「きなんせ岩見」に行く播磨・因幡ドライブに家内と出かけた。
このところ、自分で運転する方が気楽なのとリューマチでじっとしている方が痛いので、運転を家内がしたがり、さっさと運転席に座ってしまったので任せた。
鳥取道は、やはり秋らしくなっての休日なので、交通量も多くて、先を急いでいるのか、追い越し車線では抜いていく車が多い。
長く連なった車列を離れて用瀬PAでトイレ休憩をしたが、トイレだけのパーキングでも多くの車が停まっていた。
そして、鳥取ICの出口から一般道へ出る信号では多くの車が連なっていて、信号が変わっても一回では出られなかった。
この時点で、「きなんせ岩見」でも食事で待たされることは覚悟した。
久しぶりの鳥取の水田では稲刈りが済んでいるのと、まだなところとが混在としていた。
以前来たときには、なしの花が咲いていたように思うが、今は収穫の季節で袋掛けされている。
らっきょう畑ではすこし芽が伸びてきた程度だった。
「きなんせ岩見」に到着すると、駐車場に止めるのもスペースが無くて苦労した。
やはり、海陽亭では順番待ちとなり、前に4組の名前が書かれてあった。
前回までは順番待ちなどしなかった。
というのも、値段が高くなってしまい、お客さんの数が減ってしまったからだ。
うちはたまにしか来ないし、新鮮で美味しい海鮮丼は2250円になっても、価値があるように思えた。
この2250円は普段二人で回転寿司に行って食べる二人分の料金ほどである。
つまり、ここで食べる海鮮丼は回転寿司に2度食べる料金なのだが、その価値があるとは思っていた。
30分ほど待たされて中に入ったが、それほど前に待っていた人はいないのに長く待たされた理由が分かった。
人手が無くて、テーブルを片付けて客を入れることができていない。
一人の女性が受付、配膳、片付け、会計で走り回っている。
厨房には料理専門が一人、調理と配膳が1人、そして裏方の皿洗いがいるだけのようだった。
おそらく、4人ほどで50人以上は入る店を切り盛りしているのだ。
値上げ前は繁盛していて入店待ちも多かったときがあったが、店員の人出が多かったので回転は良かった。
そして、一番ショックだったのは味が落ちてしまっていることだった。
その場では言えないので、帰るときに家内と話したが、家内はご飯が美味しくなくなったと言っていた。
私は刺身そのものも質が落ちたように思えた。
もう、この海鮮丼目当てに来ることは無くなるだろうと思った。
海の駅で売られている物も、季節のせいかもしれないが大した魅力が無かった。
ここはミミタコがあれば必ず買うのだがそれも無かったし、イカも良い物は無かった。
岩牡蠣もシーズンが終わったのかおいてなくて、茹でたカニが安く売られていた。
観光客相手と言うこともあって、物は良いのだが梨やブドウなどの果物もそう安くはなかった。
私が買い物籠に入れたのは、シバ栗のような500円の小さな栗一袋だけだった。
ガソリンがまだ今ほど高くないときは、浜坂や香住、養父を回って景色を楽しみながら帰っていた。
今は、ガソリンが高いので、国道29号を使った若桜回りで帰るのが殆どになった。
このルートには石破首相の笑顔のポスターが至るところで見かけられる。
いつものように、若桜の道の駅によって大山乳業の白バラ牛乳アイスアズキモナカを1つだけ買った。
ここでは、梨も安かったので家内は自分の好きな宝水を買った。
いつもは、アイスを車の中で1つを分け合って食べるのだが、家内は落ち着いて食べたいと店の前にある縁台に腰掛けた。
そこでふたりで1つのアイスを囓り合ったのだが、涼しくなって心地良く、まるで恋人同士のようだった。
この若桜の道の駅を出て、国道29号は山道入る。
ここからは家内に代わって私が運転して、家内には昼寝を促した。
車のラジオもFMは入らないし、AMも聞きづらくなってしまう。
曲がりくねった道を上って、峠あたりに来ると気温は19℃である。
もちろん、窓を開けて冷たい風を肌に受けて楽しんだ。
いつも、家でのエアコンは28℃設定だし、上郡も鳥取も気温は33℃を超えていた。
酷暑が続く夏にいつも思うのだが、こういう場所に夏だけ、海の家ならぬ山の家を作って、ゆっくりできる施設があれば良いと思う。
広いパーキングもあるが、魅力に欠けて車を停めて休む気にならない。
引原ダムでできた音水湖ではカヌーの教室が開かれている。
ここを通るたびに趣味のSUPをしたいと思うのだが、一緒に行ってくれる相手がいない。
夏場にしては水もそこそこあって、山の緑が映える素晴らしい景色であった。
そこから下界に降りていくと、どんどん車の示す温度は上がっていき、窓も閉めてエアコンに頼らざるを得なくなる。
家内がやっと眠ってくれたので、いつもは寄る道の駅「みなみ波賀」は素通りして「播磨いちのみや」まで行ってトイレ休憩をした。
そこでは駐車場が満杯で第2駐車場に停めなくてはならなかった。
この後は、山崎からたつのに向けて、揖保川沿いを下っていったのだが、揖保川は千種川よりも水量も多く風情がある。
龍野の町に着いたのは午後4時頃で、曇り空であったので薄暗くなりかけていた。
私たち夫婦の播磨・因幡ドライブは映画「ルート29」の舞台をメインに駆け抜けるものだが、片道は味気ない鳥取道を仕方なく利用している。
本当は昔のように国道373号と国道53号も使いたいのだが、時間短縮と燃料節約のためだ。
それでも、川の風景、山の風景、海の風景が楽しめるし、美味しい魚料理も食べられるお気に入りのコースとなっている。
ガソリンが安くなれば、国道9号や国道178号の海岸沿いの美しい風景を楽しめるコースも復活させたい。
日帰りでも十分に気分転換ができる魅力あるドライブが一番の楽しみとなっている。
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