我々日本人は現代では戦争を肯定する言論は普通どこでもなされることは無い。
学校においても平和教育が基本で、教師が戦争を肯定したり賛美したりすると、非難されるだろう。
学校では戦争は悲惨なもので絶対するべきでは無いと教え込まれる。
しかし、一方で教科書での日本史や世界史の戦争の記述では、戦争によって時代が変わったり、近代化がなされたり、経済復興したことが記述されている。
そして、負けた側の日本の立場で戦争否定が絶対化しているように見られるが、勝った側のアメリカが戦争を肯定していることに触れようとしない。
今回のトランプ大統領が国防省(Department of Defence)を戦争省(Department of War)に改めようとしていることが、如実にそれを物語っている。
アメリカではかつて戦争省と呼ばれていた時代があって、その時代がまさしくアメリカが偉大で有ったのでそれに倣いたいと言うことらしい。
日本はアジア・太平洋戦争で自国に多くの人命や富を失ったし、他国にも多くの損害を与えてその倍賞に負われた。
一方、アメリカはその戦争を含む第二次世界大戦に勝ったおかげで、世界のトップの超大国にのし上がることができたのを誇りに思っているようだ。
日本人も戊辰戦争、日清戦争、日露戦争によって近代化や経済発展、領土拡大されたことを歴史的に否定することは無いのと同じである。
そのアメリカもベトナム戦争の長期化で自国で反戦運動が起こったのだが、それでその後の戦争を止めたわけでも無い。
アメリカは戦争を通して世界での覇権を握ったのであり、ロシアや中国、北朝鮮もそれに対抗するための軍備拡大を行ってきた。
GDPでの世界ランキングでは中国は2位だがロシアに関しては11位、北朝鮮では137位である。
世界に大きな影響を与えているウクライナ戦争は、経済だけが世界を動かしているわけは無いことがよく示されている。
トランプ大統領は関税という経済政策によって世界を操作しようとしているが、それを成り立たせるのは軍事力だと言うことをよく分かっている。
だから省の名前も変更しようとしているのだが、その一番のパートナーにしてもらおうとする日本はその相手をしっかりと知るべきだ。
学校での平和教育は戦争否定だけで無く、戦争を肯定する国の実体もしっかりと教えるべきだ。
日本国の平和憲法は理想としてはそうあるべきだと思うが、学校やマスメディアなどでは単に理想で済まされない現実をきちっと発信せねばならない時代になったと思う。
私は「戦争放棄の戦略」でも書いたように、戦争を否定するのが日本にとっては重要なことだと思っている。
しかし、戦争を肯定する国の本質をきちっと理解し、日本国民に知らせておくべきだと思う。
特に学校教育では人権教育と同じように、被害者の立場でしか解説がなされないことが多い。
マスメディアも戦争反対のキャンペーンでは、悲惨な面を報道するのが主である。
確かに、それは重要なことだけど、加害者のことも、戦争で恩恵を受けることもきちっと踏まえて、学習や報道がなされるべきだと思う。
また、イデオロギーや宗教の問題として戦争が論じられてきたが、人類の生来の認知機能に基づく行動からの論じ方も必要だろう。
トランプ大統領の出現が、悲惨さだけで戦争を理解させる時代からの転換を実感させた。
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