童謡「ふるさと」の「ウサギ追いしかの山」を、「ウサギ美味し」と勘違いするドラマのシーンがあったが、実際に昔はウサギは大切な食糧だった。
江戸時代は山にいるウサギを鳥と見立てて普通に食べていたようだが、野生のウサギを私は山で見かけた経験はない。
私の父は子どもの頃に飼っていたと言い、太平洋戦争の時には非常に重要な食糧になったようだ。
私もウサギを飼ったことはあるが、ペットとして飼っていたのであって、食用として飼ったのではなかった。
近年、鶏を飼いたくても鳥インフルエンザが恐くて飼えないので、ウサギを食用に買おうかとも思ったが、ペットショップのウサギは高価で食用にするにはもったいないと思った。
私の家の周りにはウサギはいないけれど、ヌートリアなら嫌というほどいる。
食用にもなるようで、近所のきれいな川で育ったのなら食べられそうだが、食べる気はしない。
うちの猟犬クロは挑むのだが、一度も捕らえたことはなく、逆襲さえ受けている。
ヌートリアは厚い毛皮で覆われている上、前歯は鋭くうかつに近づと噛まれて血をみてしまう。
そういう哺乳類は無理なのだが、昆虫のイナゴはクロにとって大切な食糧となっていた(うちのクロは立派な猟犬?)。
例年ならもっと秋口にはイナゴが大量に発生して、草に覆われた農道で跳ね回っているのをクロは必死で捕らえて食べていた。
また、寒くなってくるとイナゴはだんだん動けなくなって草の中に潜っていた。
それをクロは嗅ぎつけて何匹も見つけて食べていたので、害虫退治になると思ってやらせていた。
というのも、私が作っている畑の隣は補助金目当てで大豆を作っているので、草まみれになってイナゴが大量に発生していた。
そして、私の畑の作物を食い荒らしていたのだ。
ところが、今年は道にも畑にも殆ど見かけない。
畑にとってはありがたいのだが、クロにとっては大切な食糧を失ったことになる。
原因はこの夏の酷暑にあるのかもしれないが、ドローンやラジコンヘリによる農薬の空中散布も疑われる。
うちの畑の近くの田んぼもドローによる空中散布が行われていたし、とにかく農薬の空中散布が当たり前になってしまったのだ。
イナゴは農家にとっては害虫ではあるが、里の動物にとっては大切な食糧にもなっている。
地方によってはイナゴは人も食べているのだから、それがいなくなるとその食文化も失われるだろう。
ふるさとはウサギを失い、そしてイナゴまで失うことになりそうだ。
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