今日、プールで泳いでいると、隣のコースに知り合いの教師が来ていて話ができた。
その人は私よりも一つ年上で、特別支援学校を長く勤めていた。
年金が支給される年齢なのに、まだ学校勤めを辞めていないという。
辞めるにも辞められないのだそうだ。
教師のなり手が無くて、仮に来ても仕事ができなくてすぐ辞めてしまうからだそうだ。
その先生は元気でまだまだ勤められそうだが、こういう先生がいる間にはたして優秀な教員の志望者が増えるだろうか
かつて高校に勤めていたときに、新任校長が赴任する学校に勤める機会が多かった。
これは何を意味するかというと、地域の名だたる進学校の伝統校には新任校長は赴任させられることはない。
ちゃんと経験を積んでそういう学校に転勤してくる。
ある地域の伝統校だった高校では、かつては新任校長が赴任してくる学校では無かったが、進学実績などが落ちて人気を失うと新任校長が赴任してきた。
私は西播地域の高校や特別支援学校で働いてきたのだが、進学指導実績がそこそこ良い学校は大学付属だけだったので、校長は大学の先生だった。
新任校長は赴任早々に大切な出張が待っているようだ。
東京に集められて総理大臣からの祝辞? 訓示?を受けるらしい。
ネットで見られる新任校長研修で公立小・中・高の新任校長の悉皆研修となっているのとは別と思われる。
以前いた学校で教頭に確かめようとしたが、話をはぐらかされてしまったので公表されていないのかもしれない。
因みに全国高等学校校長会は別にあって、それはネットでも公開してあり、来賓として文部科学大臣が予定されている。
これからしても、総理大臣謁見の新任校長の会が特別なものか分かると思う。
このことから、戦前の教育の反省から教育は国家から地域が担うものという方針が示されたことは既に忘れ去られていることが分かる。
私たちが採用される時代では、まだ卒業式で君が代斉唱。日の丸掲揚を行うかどうかが問題になっていた時代だった。
教員採用試験で日の丸・君が代問題について面接で聞かれるので、どう答えるべきかの問答集があったりした。
日の丸掲揚、君が代斉唱をどう思うかと訊かれたら、反対と面接で答えれば採用されないだろうと言われていた。
それで、聞かれたらとりあえずは、今は判断できないので採用されてから考えると答えるのが良いように言われていたように思う。
実際に面接を受けたときは、そういう質問はされなかったが、社会科は臨時常勤講師が多かったので、面接の質問を現場で言われると不味いと思ったのかもしれない。
私も当時は中学校の臨時常勤講師をしていて、校長先生に面接の練習もして貰っていた。
私の初任校は今は特別支援学校と言われるが、当時は精神薄弱の養護学校と言われていた。
今は障害時教育の免許を持っていないと、赴任させられることは無いと思うが、当時の初任者は持っていない教師がほとんどだった。
当時の私はそういう学校の存在さえ知らなかったのだが、校長から確認の電話があって、やっと就職できるという思いから勤務することにした。
私が教員になろうとした頃は、石油ショックの影響がまだ残っていて、一般企業の就職も難しく、教員は人気があった。
南山大学の人類学科の授業だけでは中学高校の社会科免許しか取れなかったので、教員採用されやすい英語や国語を他の学科の授業を受けてとる学生もいた。
東京都や都市部では教員人気が高く、早稲田大学の友達が早稲田を出ていても教員に成れないと言っていた。
私も国語の免許を取ろうと思って授業を受けていたが、大学院に進もうと思ったので途中で国語単位取得をやめた。
教育実習でも、東大に行っていた先輩や、京大など七帝大に進学した同級生なども母校に来ていた。
その他、広島大学の教育学部や教員養成の熱心な大学に行く同級生もそこそこいた。
給料は安くても当時は人気があったのだが、人気を一気に失ったのはバブル経済で民間企業の給料が非常に高くなって差が付いてしまってからだ。
バブルの頃は教師は人気が無くて、校長が朝礼で知った人で教員になろうという人を勧誘して欲しいと言われた。
その頃は教員になりやすかったが、教員の資質をもっていない人が教師になって、結局本人も周りも後で苦しむことを目にした。
教員のなり手を増やすために給料も上げていったのだが、バブルが弾けて民間企業も景気が悪くなり、教師の給料も相対的によくなった。
そこで、安定した職業である公務員人気も高まり、教師は特に人気が高くなったので、なりたくてもなれない職業になった。
今の状況はバブル時代の教員不足の頃と似てはいる。
大卒者の初任給が高くなって、給料面でも釣り合いが取れないのだろう。
勤務はブラックとして、給料もさほど高くないのに優秀な人材が集まるはずが無い。
おそらく、給料を上げても人気は高まらないだろう。
今の学校は経験ある教員が退職してしまい若い教師への指導もできない上、負担が非常に増しているからだ。
私はこういう学校の荒廃を招いた原因の一つとして、教員免許更新制度を上げておく。
これは教員の時間的負担だけでなく、誇りも奪い去った。
同じ教員出身ながら、政府と伴に教師を追い込んでいった管理職にも不信感は抱いているが、お金や勲章のためなら仕方ないか・・・・・
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