私は実は娘が教師になることも期待していた。
大学を出て地元で残って働けるところは、地方公務員くらいしか無かったからだ。
民間の企業に就職しても、転勤や単身赴任で地元から離れてしまう場合が今では多い。
最近は高卒でも大きい企業に入っていれば、地元から離れて仕事しなくてはならなくなっている。
そこが、都会と地方の大きな違いで、名古屋に住んでいるイトコは大学卒業してからもずっと名古屋に住んでいる。
それに対して、赤穂に生まれ育った兄弟やイトコでは本家のイトコが亡くなってしまったので、私を含めて全て地元赤穂から離れてしまっている。
そして、娘は教師にも公務員にもならずに、生まれた赤穂からも育った上郡からも離れてしまった。
私の知り合いの夫婦ともそろって管理職なった人には一人娘がいて、何とか教師にしたいと思っていたという。
大学に入ってから、教員免許を取るようにと言ったが、嫌がってとろうとしない。
そこで、大学の授業料を出さないと言ったら渋々免許は取ったそうだ。
しかし、教師にはならないで住んでいる町の市役所に就職したそうだ。
この場合は両親のそばで就職しただけマシなので、私の娘は教員を多く輩出している大学に入りながら教員免許も取らなかった。
私はブラック職業になって行きつつあるのであえて強く勧めなかったが、どうも本人は地元の学校で私の知り合い教師に特別な目で見られた経験が教師嫌いにしたようだ。
学校の教師は以前は世襲している場合が多かった。
自分の子どもが採用されるように、色々と手を尽くすことで苦労する人も見かけた。
特に管理職の子どもが教師になっているケースが多かったように思う。
しかし、今は先ほど紹介したケースでも分かるように、必ずしも世襲を子どもは望んでいない。
だから、国会議員が世襲が多いのと根本的に変わってしまったのだと思う。
教師も以前は給料は安いが楽な職業と思われていた時は、世襲も多かったと思う。
たぶん、国会議員は給料が高い上に、権力を行使して面白仕事と思われているから世襲が多いのだろう。
実際、私は教育現場で現役の教師が病気を患って死んでいったのを身近で何人も知っている。
現役国会議員が病気を患って亡くなるケースはあまり目にしない。
ただ、教師は暗殺されることは無いと思うので、国会議員の方がそういうリスクは高いと思う。
教師のスキャンダルはマスコミなどで盛んに報じられているが、警察やマスコミの抑えの効く国会議員はそれと比較はできないだろう。
一方、今度の総理大臣は世襲どころか、多額の選挙資金を自分や親からつぎ込んで国会議員になった。
そこまでしてでもなりたいと思うのが国会議員なのだと改めて感心した。
かつての教師も給料は安いけど誇りと権威があったので、世襲がなされたのだろう。
国会議員は給料が高く、誇りと権威があるから世襲もなされるし、リスクを冒してもなろうとするのだと思う。
この違いは結局、将来の日本人の人材育成に関わっていると思う。
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