ページビューの合計

2015年10月10日土曜日

犬力アシスト自転車

最初は犬と一緒に走っていた。
しかし、自分のペースで走れないのでつらい。
そこで、自転車を使って運動させることを思いついた。
というのも、うちの愚犬クロは明らかに体力を持て余しているからだ。
最初用いたのはママチャリ。
ハンドルの部分に付けると前カゴが邪魔になるし、オフロードに弱い。
そこで、MTBを用いることにした。
オフロードでもいけるが、坂道の下りはブレーキを掛けっぱなし。
たちまちブレーキはすり減って効かなくなった。
効きの悪いブレーキで不意に前を横切るので転けそうになった。
そこで子供が使っていたキックスケーターを用いた。
オフロードでは無理だが、運動にもなるし楽しい。

ある朝、犬に引いてもらって、近くの山の麓まで出かけて気持ちよく朝の運動をしていた。
キックスケーターのハンドルにリードを付けてまさしく犬ぞりである。
緩やかな坂道を降りていた時に、急にクロが立ち止まった。
キックスケーターから私は投げ出されて転倒してしまった。
起き上がる私を見るなり、クロはキックスケーターを引いたまま逃げ出した。
カラカラとスケーターが引き摺られる音が谷間にこだまする。
必死で追いかけた。
当然追いつかない。
クロは脱兎のごとく、来た道を引き返す。
心配なのは国道である。
そこは上手く車がいなくて、横切れた。
こちらは全速力は止めてジョギングに切り替える。
田んぼに逃げていけば、きっとスケーターが引っかかると思ったからだ。
案の定、田んぼに逃げ込もうとして、スケーターが溝に引っかかっていた。
その後はしっかり反省してもらい、朝食抜きで一日静かだった。
このことでクロへの信頼は大きく失ったが、逃げ出した先が大好きな山では無く、家の方向だったのが慰めだった。
元野良犬も我が家が一番良いらしい。

そのこと以来、キックスケーターは諦めた。
ネットで色々調べたら、自転車を犬にひかせるギグレースなるものもあるという。
それなりの自転車に道具は必要なのだが、MTBを整備して使うことにした。
ブレーキの遊びを少なくしたので、直ぐに止まれるようになった。
ハンドルにつなぐ位置も工夫して、リードしやすくした。
相変わらず人や犬に過剰反応するので、その時にはじっと待たせることが大変なことに変わりは無い。
それでも歩く時より短時間でかなりの距離を進むことが出来る。
引っ張ってもらう時間も多く楽だが、こちらは少し運動不足。
家内が言うには、クロは昼間ぐっすりと眠っているそうである。
これで悪戯が少なくなれば一挙両得である。
慣れてくればギグレースも良いが、これで山野を駆け巡るのもいいかも・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿