29日日曜、朝早く起きて正倉院展を見に出かけた。
上郡駅8時発の電車だが、乗客は意外に多かった。
姫路で新快速に乗り換えたが、ここも乗客が多く、家内とは同じボックスの席には座れなかった。
これには、訳があって私がトイレが近いので、トイレのそばの席に座ろうとして開いてなかったのである。
結局は、トイレから離れた席に座り、途中から満員で混雑したので行けるわけも無く、拘った意味が無かった。
天気も素晴らしく良く、明石海峡の水面がさわやかに輝いていた。
大阪から環状線に乗り換えて、大和路快速に乗った。
結局奈良駅に着いたのは、11時頃だった。
バスに乗って、東大寺の近くまで行くのだが、渋滞していたので歩いた方が早かったかも知れない。
バスから降りて、まず驚いたのは正倉院展に入場するために並んでいる列。
この間行った兵馬俑展などは大したことの無いように思えたが、待ち時間は客の数に比べては短く予定では40分だった。
団体客は別の入り口から、スムーズに入っているのを見て、職場の見学会に応募した方が良かったかなとも思った。
入場して、すぐに「正倉院のみどころ」という解説会に案内されて、講堂に入った。
そこで、今回展示される品の見所の丁寧な解説を聞いた。
自分の日本史の授業ではさらっと流してしまう、漆胡瓶の作成方法などが詳しく解説されてよく分かった。
と言いつつ、朝早く起きて、しかも渋滞や長い行列で疲れていたので、半分居眠り状態で聞いていた。
解説が終わって展示を見て回るが、見所の展示品の前には人だかり。
自分は、背が少しだけ人よりも高いので、上からのぞき見をしながら、適当にまわっていった。
古文書なども熱心に見ている人もいたが、自分は解読できないのでさっと見て通った。
面白かったのは、「和同開珎」の展示の前で、若い奥さんが「銭形平次の」と言ったのを、その友達が「そう!」と相づちを打っていたことだ。
「それは寛永通宝で、時代が違い過ぎるだろう」と、思わずそばの家内に突っ込んでいた。
たぶん、多くの見物客は、古くて価値ある展示として、時代背景はあまり興味が無いのだろう。
日本史は高校では必修で無いので、多くの若い人の基礎知識は中学校程度なのである。
私はこの正倉院展よりも、ついでに見たなら仏像館の仏像展の方が面白かった。
こんなに沢山の仏像を並べているのを見たことが無い。
兵馬俑の兵士の顔並みに、色々と表情を持った仏像がある。
特に南北朝あたりのが、素朴で人間味を感じた。
本来は信仰の対象になる仏像も、多く並べられると美術品になるのかなとも思った。
外に出てみると行列は短くなり、待ち時間は20分になっていた。
昼食は2時頃にテントで売ってある売店で、柿の葉寿司、焼き鯖寿司、かき混ぜご飯を一つずつ買って二人で分けて食べた。
特に焼き鯖寿司が美味しかったが、私は柿の葉寿司を葉っぱまま食べてみた。
桜餅のように一緒に食べるものでは無いと分かった。
帰りは興福寺の方から駅に向かった。
興福寺は小学校の修学旅行依頼で、こんなに五重塔が大きい物だと再認識した。
猿沢の池で若い人が篠笛の練習をしていたのも趣を感じた。
商店街の店をひやかしながら駅について、家内は土産物を買い。
15時5分の大阪行きの大和路快速に乗った。
ゆっくりと大和路の旅とはいかなかったが、平日などにゆっくりとまわりたいと思わせる旅だった。
正倉院展自体には、少々不満は残ったが、小出しにして客を毎年呼ぶことによって維持できているのかなと思った。
私の同僚の父親は日本史の大学教員で毎年香川から見に来ているそうである。
日本史の教師たる者、本物を見ておくべきなのだろう。
日本史教師の端くれとしてそう思った。
播磨の西外れにある私の生まれ育った赤穂や、今暮らしている上郡に関すること、農作業,山野河海の恵み、趣味の水泳、音楽、専門である有機農業や、教育、文化人類学、民俗学に関することなどを、きままに記してみます。
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2016年10月31日月曜日
2016年10月29日土曜日
国体一位への祝福
昨年まで、水泳部の練習で一緒に泳いでいた真殿悠生君が、障害者の国体で一位をとった。
彼の国体出場は、赤穂の地元紙にも写真入りで載っていた。
出場前に彼がちょうそ下校するときに見かけて、応援して握手をした。
「パラリンピックまで頑張れよ」というと、「それは無理」と言っていた。
しかし、これでパラリンピックも夢ではない。
同じように学校のプールで泳いでいるが、国体出場では横断幕もかけてもらえない。
高校の総合大会なら近畿大会でも、横断幕をかけてもらえる。
せめて、地元紙に写真入りで載せてもらったのが、励みになったと思う。
普段から彼の指導に当たってくれている末政コーチのことも知ってもらってよかったと思う。
普段なかなか日の目を見ない障害者の競技に対しても、しっかりと載せてくれた地元紙にも感謝している。
去年は一般の水泳大会にも彼は出場してくれた。
私もリレーメンバーの一人として、一緒に泳げて楽しかった。
障害を持つものと、そうでないものが一緒に混じってレースを楽しめることも良いと思う。
追記
真殿君は兵庫県のゆずりは賞の受賞が決まりました。
本当におめでとう!
彼の国体出場は、赤穂の地元紙にも写真入りで載っていた。
出場前に彼がちょうそ下校するときに見かけて、応援して握手をした。
「パラリンピックまで頑張れよ」というと、「それは無理」と言っていた。
しかし、これでパラリンピックも夢ではない。
同じように学校のプールで泳いでいるが、国体出場では横断幕もかけてもらえない。
高校の総合大会なら近畿大会でも、横断幕をかけてもらえる。
せめて、地元紙に写真入りで載せてもらったのが、励みになったと思う。
普段から彼の指導に当たってくれている末政コーチのことも知ってもらってよかったと思う。
普段なかなか日の目を見ない障害者の競技に対しても、しっかりと載せてくれた地元紙にも感謝している。
去年は一般の水泳大会にも彼は出場してくれた。
私もリレーメンバーの一人として、一緒に泳げて楽しかった。
障害を持つものと、そうでないものが一緒に混じってレースを楽しめることも良いと思う。
追記
真殿君は兵庫県のゆずりは賞の受賞が決まりました。
本当におめでとう!
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